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【読書レビュー】メモの魔力。メモの取り方だけでなく、自分の核となる価値観に出会える本

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お疲れ様です。皆さんは、「メモの魔力」という本をご存知でしょうか。一時期かなり流行りまして、著者の前田裕二さんもメディア露出が増えていたので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。本日はこの本の内容から、学んだことや自分の身に刻んでおきたいことをご紹介します。

メモの魔力 The Magic of Memos

著者

前田 裕二(まえだ ゆうじ)氏。日本の実業家で、SHOWROOM株式会社・代表取締役社長を務めています。2021年5月現在、33歳と非常にお若い方ですが、ビジネス活動・メディア活動で活躍されています。

成功者だからきっと裕福な家の生まれで、恵まれた環境を育ってきたのだろう、と最初は思っていました。しかし、実は生まれは決して裕福とは言えず、家計を支えるためにお兄さんは早くから働きに出ていたそうです。

この書籍でも触れていきますが、こうした経験から自分の原動力や軸を見出し、とてつもない努力を注がれています。結果として、このように自己実現を果たせた、ということなんですね。

概要

前半部分と後半部分で、テイストが違います。前半はタイトルにもあるように、「メモの取り方」そのものといった感じ。一方で後半は、このメモの取り方を活用して、自分自身を深く知る自己分析に活用しよう、という内容です。

正直な話、この本を手に取るまでは「メモの取り方だったら検索すればすぐ出てくるのに、なんでこんなに話題なんだろう?」と思っていました。もしかしたらこう思っておられた方も多いかもしれません。

それも本書の後半部分を読むと、考えを改めさせられました。こんなにも自己分析って大事なんだと気づかされます。自己分析って、何をしたらいいのか分からない、という方も多いと思いますが、本書では巻末に1,000問の質問を用意してくださっているので、どなたでも気軽に取り掛かることが出来ます

 

読書レビュー:ノウハウ

メモの取り方

冒頭部分では、実際のメモの取り方をレクチャーしています。特にノートの使い方や、そのノートの選び方まで細かく解説されています。

教科書のようにカタく書かれているのではなく、(笑)とかも含めながらフランクな口調で書かれているので、大変読みやすいです

少し脱線しましたが、ここでは簡単にその取り方を記載します。

  • ノートは見開きで使う
  • 左側は事実のページ。文字通りメモを取る
  • 右側は2分割し、割った左側には事実を抽象化して記載
  • 最後の右側には抽象化したものをどのように転用(アクション)するか記載

大雑把に書きますとこのような形式です。これだけでも本当に勉強になるので、気になる方はぜひ本を手に取ってみてください。

抽象化して、転用する

事実から得られた抽象化を自らの行動に移せないかを考えること。これこそが、このノートのレイアウトの目的です。会議中のメモでは、ひたすら事実のみを書いていることが多いかと思います。私もそうでした。

これは実際の体験談なのですが、そこで抽象化して聞いてみよう、と少し意識を変えてみるだけで「先輩の発言は、〇〇の切り口から考えているアイデアだ。今の自分にはこの切り口から考える力が足りていない」と、気づくことが出来ました。ノートのレイアウトを工夫するだけで、すぐアクションにつなげることが出来る、そういった構成になっています

メモを習慣化するために

 何事にも習慣化が大事ですよね。著者曰く、習慣化するためには「メモを取りたくなるような筆記用具をそろえること」が大事だそうです。

私も早速筆記用具を一式新しくしました。筆記用具にこんなにも時間をかけて選ぶということを、恥ずかしながらしてこなかったんですよね。ノート選びがこんなにも楽しいとは知りませんでした。笑

これまでは見向きもしなかったノートを思い切って買ったことで、確かにメモを取ることが楽しくなりました。ご参考までに、私が買いそろえた筆記用具をご紹介します。

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読書レビュー:自己分析

自分の感情に疑問をもつ

私がこの本を読んで最も大事にしたいと思ったことが「自分の感情に疑問を持つ」ということです。例えば「なぜ、この映画が面白いと思ったのか」「なぜこのお店に入ろうと思ったのか」といった本当に些細なことでも、自分の感情に目を向けるということです。

今自分はこんな感情を持っていると気づいたら、すぐさまノートに事実として書き込みます。その後、自分の核となる価値観であったり大事にしているものに気づくまで、その事実を抽象化してみるのです。

この抽象化がものすごく大変ですし時間がかかります。けれど、ゆっくりゆっくり繰り返し抽象化を繰り返していくと、「なんだかいつも同じような価値観に行きつくな」という気づきを得ることが出来ます

価値観の言語化

自分の核となる価値観が言語化出来ると、ものすごく視野が広がります。例えば、今のこの仕事でやりがいをなかなか見いだせないと悩んでいるとします。もしその時自分が大事にしている価値観や、幸せを感じる瞬間を言語化出来ていたら、「この分野での専門性を高めるより、違う部門で働いた方が、自分が幸せになれる」という解決策を見つけられるかもしれません。また何か決断をするときでも、自信を持って選択することにもつながりますよね。

言語化が、夢をかなえる

抽象化出来たら、最後のステップは転用です。自分の軸を、どのように今後の人生に生かしていくか。それを具体的かつすぐに取り組めるアクションとして書いてきます。

夢を書くって、それ自体すごく楽しいことですよね。しかもこの段階で書く夢は、自分の価値観が分かったうえで思い描くものです。現実的かつ幸福度の高いものが書けると思います。

何よりも、言語化することで「自分ってこういうことやりたかったんだな」という気づきになりますし、視界から入ることで「まずこれから取りくもう」と取るべきアクションを起こしやすくなります。やみくもに走り出すより、目標が決まっていると成功確率はぐんと高まるはずです

ご参考までに、私の自己分析ノートの一部を公開します。

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 まとめ

メモをとろう。価値観に出会うために。

いかがでしたでしょうか。最初こそ、ノウハウ本かな?と思っていましたが、読んでびっくり、衝撃の自己啓発本でした。ノウハウを知れたことももちろんですが、私の中での価値観を見つけられたことが、本当に良かったです。私の場合、どうやら「頭に入れられることにお金を使う」「絆と経験に時間を使うことを重視する」という価値観のようです。皆さんはどのような価値観が見つかりますでしょうか?

参考図書・筆記用具