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【連続リストラ】え、また?ノバルティス3年連続早期退職。外資にとって人材とは

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今日もお疲れ様です。日刊薬業にピックアップ記事で載っておりました。3年連続なんていうこともあるんですね。かたやユナイテッド航空のCAが不当解雇を訴えて提訴したなんていうニュースもありましたし、雇用に関する話題が次から次へと出てきます。今日はこちらのテーマに触れていきます。

また、2015年から2021年までに業界全体で実施された早期退職についてもまとめておりますので、ご興味がありましたらそちらもご覧ください。

 

www.efforter.net

 

 

今回の早期退職は

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広い領域の管理職が対象

今回の早期退職では、プライマリー・オンコロジー・眼科領域など広くすべての領域が対象となっています。過去2年間はプライマリーとオンコロジーとで人員のバランスを調整する目的だったようですが、今回は営業部隊としての規模を縮小するという目的がありそうです。 

 

 

テレワークでスリム化?早期退職の理由と目的

世界的大企業ですから、活動方針も先進的なものにシフトしていくのかなとも思います。同社によると、今回の早期退職はデジタル化へ対応するためのものではないとしています。あくまでも目的は将来的に発売を見込んでいる製品ラインナップを考えてのことだとしていますが、それであれば3年連続というのはいかがなものでしょうか。

 とはいえ、今回の早期退職の理由と目的は、やはりプライマリー領域の薬剤に依存した体制から、高付加価値のスペシャルティ薬剤による収益化へシフトするために必要だったことは間違いありません。1回目がプライマリー、2回目がオンコロジー、3回目が広く浅く、という枠組みで実施されていることを考えると、最初から3年連続が既定路線だった感も否めません。

 人員のカットを小分けにして現場の引継ぎショックなどをこなしながら、営業部隊を全体的に縮小したかったということでしょう。

 

担当が入れ替わりすぎて

急激な組織変更と領域の変化により、現場のMRもめまぐるしいサイクルで異動しています。エクメットを手放したタイミングでそれなりの配置換えがあったのでしょう、同じエリアを回っていた親しかったMRも、赴任したばかりでしたが異動になっていました。

そのほか、一時期は二人体制で担当していた施設も、半年間二人体制だったかと思えばまた一人態勢に逆戻り。医師の方々も「少し不親切では?」という印象を持っていました。

 

 

ユナイテッド航空のCAも大量リストラ

米航空会社 社員36,000人を解雇

パンデミックに伴い国際間の行き来が減りました。主要な空港も封鎖され、これら交通機関は大打撃を受けていましたね。そんななか2020年10月にはアメリカの航空会社 ユナイテッド航空が従業員の約4割にも相当する数の36,000人を人員整理すると発表。さすがアメリカ、ド派手です。

 

外資にとって人材とは

今回のユナイテッド航空の人員整理によって、国内の従業員も解雇されています。今月に入り、これを不当だとして元乗務員がユナイテッド航空を提訴しました。原告らは、

「コロナ禍の中で、必要無くなれば、20年勤めようが30年勤めようが一方的に理由も告げずに解雇されてしまう」

「会社は、どうしてこういう状況を、正当だと思うのか」

と訴えています。(出典はこちら:YouTube ANNnews)

情や気持ちの面では言いたいことは分かります。ただ、これでは人員整理が無効になることはないと思います。まず大前提として会社は利益を出すための組織であり、従業員はそのための労働力ですよね。言葉は悪いですが"所有物"です。決して雇用が先にあってその後に利益を出すという構図ではなくて、あくまでも利益を出すために労働力を使うという構図です。そのため、移動が禁止されてどうやったって利益が出せない以上、雇用も守れないのは当然です。

酷なようですが雇用することが目的の組織ではありませんから、会社がいらないと言えばそれまで。そのあたりは外資系企業の決断の速さはレベルが違いますね。理由も告げずに解雇された、とのことですが、正直な話、理由は明確ではないでしょうか。20年、30年勤めたから会社に残れるという考えも、生産性向上を考えればますます減っていくでしょう。

余談ですが、年齢に見合う能力があるかどうかという視点で、「MRの人的資本」の話も後日書いてみようと思います。

 

まとめ

不安を減らすにはまず情報収集から

私なりに、10年後を見据えて生き残るにはどんな力があればよいかを考えました。別の記事にまとめておりますので、もしよろしければそちらもご覧ください。

www.efforter.net

リストラの話が、いつ自分に降りかかってくるか分からないというのは、本当に不安ですよね。MRとして働いている方の中にも、このまま逃げ切れるんだろうかと思っている方も多いと思います。

不安を少しでも減らすために、より一層仕事に邁進したり、資格の勉強をしたりと人それぞれいろいろな取り組みをされていると思います。私個人としては、まずは会社の外の情報を収集することが、大事だと思っています。

例えばOB訪問なんていかがでしょうか。転職サイトでは表面上の情報しか入手できないことも多いですが、直接業界の人と話せるOB訪問でしたら、自分が本当に気になっている情報を聞くことが出来るはずです。

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明日は我が身

今回は外資系企業のリストラに関する記事と自分なりの考察を書いてみました。さすが外資系企業といった印象です。ただ、外資だからあぶない、内資だから安泰ということは決してないはずです。今回の早期退職の記事にもありましたが、他にも早期退職を検討している企業がいくつかあるとのことです。

2020年本決算も発表され始め、コロナ禍の影響がどの程度だったか少しずつ明らかになっていきますが、製薬企業も打撃を受けていることは間違いありません。プライマリー領域に依存した収益モデルも立ち行かなくなってくる中、自社の労働力を資産と捉えるか所有物と捉えるかで、今後の雇用も変わってくるでしょう。