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【起業とビジョン】Venture Cafe Tokyoのイベントで学んだ「起業を志すうえで大事な5つのコト」

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今日もお疲れ様です。皆さんはVenture Cafe Tokyoをご存知でしょうか。起業家や起業を志す人と、投資家や政策担当者とを結ぶ場所を提供している組織です。毎週木曜日にはThursday Gatheringという交流イベントを開催しています。新型コロナウイルスの感染拡大により、オンラインでも講演会に参加しやすくなりました。昨日のThursday Gatheringmにも参加させていただいたのですが、特別セッションに若き起業家による「起業家マインド」のお話がありました。僕個人としても学ぶことが多かったこともあり、今回はそれをテーマに書いていきます。

 (目安:3分)

 

【目次】

 

参加した回と講演について

Thursday Gathering #146 (2021/4/15)に参加いたしました。会場の問題、時間の問題で、オンラインでなければ参加できないので、大変助かっております。

登壇者 / Speakers

藤久保元希 氏 代表取締役社長/株式会社DentaLight

広告代理店の営業を経て、グロービス経営大学院福岡校で学び独立されました。2013年10月30日、株式会DentaLightを創業され、歯科医院向けのアプリケーションなどのサービスを開発されております。

 

髙原康次 氏 代表室ベンチャーサポートチームリーダー/グロービス

グロービス経営大学院創造系科目教員でありながら、複数のベンチャー企業への投資に関する審査業務などを手掛けているそうです。藤久保さんのグロービス時代のお話しも少しされていましたので、グロービスで出会われたのでしょう。

 

概要 / Session description

髙原さんファシリテーションのもと、藤久保さんに起業当初のマインドや体験談を語ってもらうインタビュー形式で開催されていました。

当時の心境やビジネスチャンスのつかみ方といった、藤久保さんの思考の変化に焦点を当てる一方、家族との向き合い方やエンジニアの方との協力体制など、人の巻き込み方という切り口でも様々な投げかけをされていました。

なぜ歯科領域を?

もともと広告代理店で勤務されていた頃に、歯科医院との接点を持つことが多かったそうです。歯科領域での仕事を通していく中で、歯科医院の経営力にはまだまだ改善できる余地があることに気が付いたそうです。歯科医院は全国に7万軒あり、そこにビジネスとしての市場性を見出し、患者体験や経営をサポートする方法はないか、というところから起業に行きついたとのことでした。

 

起業を志すうえで大切なコト

藤久保さんが意図しているところとは少しずれるかもしれませんが、僕が個人的に大事だと思ったことを書いています。

"Being"は何か

個人のあり方がすごく大事。今のあり方、そしてどうありたいかをいつもいつも振り返って刻み込むこと。自分が参入する市場の中で、自分はどういった役割を果たしていけるのか、何を求められているのか、常に考え続けること。

 

特に大事なことは、それをチームでシェアすること。自己紹介の要領で、簡単で構わない。

なぜこの会社に入ったか

成し遂げたいことは何か

どうありたいか

会社の目指す方向性と、この3要素がブレていないことを確認しなければならない。

人を口説くときは「点ではなく線で」

優秀な人材やついてきてほしい人材に、自分が成し遂げたいことを話したところで、1度()だけでは人は動かない。面白そうな話だねと思ってもらったとしても、生まれて間もないベンチャー企業にJoinすることは即断出来るはずがない。

1度2度断られるのは当たり前。大事なことは「今こんな状況で、こういったことに取り組んでいるところだ」ということを交えながら、本気度を伝える。本当に組みたい人材には、何度も何度も()アタックして口説くことが大事。

人脈と行動力

自分の身の回りの先駆者、先輩起業家との接点を持つ。そしてこの人に話を聞いてみたいと思ったら迷わずすぐアポイントを取る。

恥じること無く自分のやりたいことを話して、アドバイスをもらってみる。そうすることで、自然と人脈が広がっていき、チャンスも増えてくる。

 

また、自分ですべてやろうと思わないこと。例えばエンジニア経験が無いからと言って自分自身が優秀なエンジニアになるための勉強をする必要はない。ただ、コードを書けないからと言って丸投げもよくない。自分で仕様書を書けるようになるなど、自分もチームの一員になるための努力を続けなければならない。

仲間と腹を割って話す

生まれて間もないベンチャー企業では、プロダクトの開発段階で必ず失敗する。なけなしの100万円200万円も一瞬で溶けてしまうということも当たり前のように起こる。そうしたときには仲間と徹底的に話し合う。お世辞やうわべのディスカッションではなく、「自分は何を作りたいんだ」「自分はこうしたいんだ」を腹を割って話すこと。

そうすることで、目の前の問題に対する解決策を見つける以上に、思いもよらないアイデアが浮かぶこともある。

ビジョンを持つ

失敗続きになってもくじけずに挑戦出来るようには、判断軸が最重要。判断軸を見失わないためにも、起業当初のビジョンが本当に大事である。〇〇業界の経営サポートには、まだまだ改善できることがある。それを改善することこそが、自分に果たされたミッションである。そういった思いを最初から大切にすること。

 

まとめ

今回のThursday gatheringに参加して、起業を志すうえでマインドセットが本当に大事なのだなと感じました。講演を見ていても60分間常にものすごい熱意で話されていましたし、「まだまだやってやるんだ」という思いも伝わってきました。

人を口説くときは点ではなく線で、というお話もありました。これは以前読んだ南場智子さんの「不格好経営」にも出てきた考え方です。南場さんも人材こそ一番大事だと考えており、本心で口説くということを大切にされています。ベンチャー企業は真っ暗闇に飛び込んでいくわけですから、優秀な人材こそがいつまでも財産になるのでしょう。

 

起業を志す身として、テクニックや市場分析のような「小手先」のスキルではなく、改めてなぜ自分がやらなければならないのかというマインドセットをし直そうと思う、今日なのでした。