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【再雇用とおカネ】定年後どうする?ベテランMRのリアルな心配事

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今日もお疲れ様です。僕が所属する営業所には新人MRからあと3年ほどで定年退職されるベテランMRまで幅広い年齢層の人が所属しています。会社で内勤していたところ、ベテランMR同市が退職後の身の振り方について話をしていました。今回は定年退職後について触れていきます。

 (目安:1分)

【目次】

定年退職後の再雇用

再雇用

現行の制度では、60歳を迎えて定年退職した後も、もちろん会社の規約によってまちまちですが、希望者は65歳まで延長して働くことが出来ます。製薬業界においても活用でき、最近になって70歳までの雇用延長が努力義務でありながら言われるようになりましたね。
大手企業にとっては努力義務はほぼ義務みたいなものですから、遅かれ早かれ定年を65歳とし雇用延長の上限を70歳とする、なんていう方向性になるのだと思います。

勤務場所はどうなる?

では再雇用された場合の所属はどうなるのでしょうか。僕の周りでも再雇用で戻ってくるMRもいます。MRとして戻ってくる場合は役職はつきません。現場を回る一MRとして配属されることになります。普通にエリアを広く担当することもあれば、基幹病院の補助として入ることもあり、まちまちです。

 

また、グループ会社や系列会社がある場合に、そちらへ転籍するということもよくあります。給与体系や待遇は、その会社に準じる形になりますね。

お給料はどれくらい減る?

一般的に再雇用の場合は、半分くらいになるというケースが多いです。

大手製薬会社の場合、60歳で現場MRだったとしても、1,000~1,200万円ほどの年収がありますので、一気に500万円台まで減ってしまうということになります。冒頭でふれたように、僕の周りの先輩方はこの点をすごく気にしていました。


「給料500万円でやっていけるか?」
「そんな減るのかよ!」

「それで若手に”使えねーな”とか言われてたらたまったもんじゃないよな」

 

なんていう会話が生々しかったです。
一方はすごく破天荒な先輩で、普段から「がっはっは」と笑うような方なのですが、この時ばかりは真剣に話をされていたのが印象的でした。
日本ならではの年功序列・終身雇用制度の弊害というか、どんな人でも座ってさえいれば給料が上がるというシステム上、歳がいっているから給料はもっともらえるべきという意識が根強く残っているように感じます。

 

まとめ:若手も他人事にはできない

この先輩方も、高度経済成長期を経験され、がむしゃらに働くことこそが正義という中で仕事をしてこられたんだと思います。パワハラは当たり前で、今の感覚では“劣悪”な職場環境を生き抜いてこられたわけですから、素直に尊敬すべきですよね。ただ、まさか自分が定年間近になってから定年が伸びたり再雇用制度が拡充されたりするなんて予想もしていなかったんじゃないかと思います。


僕らのようなアラサー世代にしたってそうですよね。仮に定年が70歳になったとして40年後のことなんて全く想像がつきません。昔はプロパーと呼ばれていたものが今はMRと呼ばれるようになっているように、そもそも職種自体が変わってしまっているかもしれません。そうした中でも働く術が増えるように、選択肢が増えるように、自分自身のスキルを身につけていくことが絶対に必要だと思います。まだまだ若手だから大丈夫だとか、会社が守ってくれるから大丈夫だとかいう考えを改めるべきですね。