AIは何をやっているの?仕事はどう変わるの?
言葉としてはすっかりおなじみのAI(人工知能)ですが、正直聞いたことがあるけどよく知らない、という方も多いのではないでしょうか。かく言う私もその一人で、少し勉強してみたいという思いから、一冊の本を手に取りました。今回は、大西加奈子さんが執筆された「いちばんやさしいAI<人工知能>超入門」を参考図書として、AIの基本についてまとめていきます。
- AIの基本について簡単に知りたい人
- AIで仕事がどう変わるか興味がある人
AIとは
ご存知の通り、日本語では「人工知能」と言われる技術です。そもそも知能とは何かを表現することが難しいので、言葉からさらに深く理解しようとするとドツボにハマってしまうかもしれません。
人によってさまざまな定義があります。裏を返せばそれだけ定義が難しいということですね。私の理解として簡単に言ってしまえば、「今までの経験をもとに、未知の経験に対する答えを出すことが出来る機械」です。端的に言えば「学習できる」ということですね。
コラム:"I AM AI"
百聞は一見に如かず。ということで、最先端のAI技術がどういうところに使われているのか、動画でご紹介します。
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すごいですよね。分類も突き詰めるとこんなすばらしいテクノロジーになります。注意して見てみると、身の回りにもたくさんのAIが見つかるかもしれません。
AIが得意なこと「分類」
AIって、ドラえもんみたいになんでもやってのけちゃうんでしょ?というイメージをお持ちの方も少なくないと思います。私がそうでした。実際のAIは全然違います。
AIが得意としていることは、分類やグループ分けです。例えば迷惑メールの仕分け。メールの本文に外部リンクが複数含まれていたり、ドメインから企業発信のメールだと判断して、迷惑メールフォルダへ自動的に移動してくれたりします。
迷惑メールの仕分けであれば、極端な話、人でも仕分けが可能です。ここで、AIによる分類の最も画期的なところは、人間では想像もつかないような共通点を見出してグループ分けしてくれるということです。
想像もつかない共通点でグループ化
分かりやすいところで言うと、あなたへのおすすめやバナー広告です。例えば、次のようなデータを学習済みのAIがあるとします。
- メロンパンを買う人はフルーツオレを一緒に買う
- 蒸しパンを買う人は緑茶を一緒に買う
ここで、「メロンパンをカートに入れた人」に対してフルーツオレをお勧めすることは、容易に想像できますね。こういったケースでは、AIの真価を発揮しているとは言えません。
AIとしての真価が発揮されるのは、未知の経験に対して答えを求められるときです。つまり、今までに経験のない「あんパンをカートに入れた人に対して、何を提案するか」を考えることが出来、人よりも優れた答えを導き出すことが出来ます。
パンであれば「甘い・辛い」「丸い・四角い」などで分類できますが、実際のショッピングサイトでは膨大な組み合わせがあるわけで、そこに提案していく商品を選ばなければいけません。
そう言った場合に、人では理解できないような共通点を見つけ出し、最も購買意欲をくすぐるバナーを出すことが出来る、そうした分類できる力、先入観なく物事を切り分けていく力がAIの強みです。
AIが苦手なこと「創造」
一方、AIが苦手なことはゼロからなにかを作り出すことです。例えば世間話や会話です。世間話では、「アイスクリーム好き?」「週末、空いてる?」といったYes・Noで答えられる質問と、「アイスクリームは何味が好き?」「週末、何するの?」といったオープンな回答が求められる質問とがありますよね。
AIは、特にオープンな質問に対する答えを苦手としています。理由として、こうした質問の場合は正解が無いからです。
ただ、最近では少しずつ技術が進歩してきており、人間と会話しているのとほとんど変わらない応答が出来るようになってきています。
AIで仕事はどう変わる?
AIが登場することによって人の仕事が無くなってしまうのではないか、そんな漠然とした不安を抱えていらっしゃる方も多いかもしれません。ただご安心ください。すべての仕事がAIにとって代わることはありません。
先ほども申し上げた通り、AIには得意な分野と苦手な分野があります。AIが得意な分野を仕事にしている場合は、将来的には仕事がなくなるリスクがあります。例えば次のようなものがあります。
- アナウンサー
- コールセンター
- 税理士・行政書士
- アニメーター
- 料理研究家
- 翻訳家
- 医師(画像診断)
- 人事/総務 関係部署
こういった職業は、ただ一つの答えを導き出す業務や、限られたものの中からよりよい組み合わせを見つける業務が主となりますので、AIの得意とする土俵になります。
AIを取り入れていく
では、このような業務ではもうお先真っ暗なのかというと、そうではありません。今の働き方自体はAIにとってかわるかもしれませんが、そのAIに磨きをかけるのはやはり人でないと出来ません。
料理研究家を例にしましょう。料理は無数の食材の中からよりよい組み合わせを見つけるものですので、AIに取って代わってしまいそうな気がします。実際、レシピを開発するAIの開発も進んでいます。
ただ、料理の難しいところが、(言うまでもありませんが)数値としては理想の組み合わせでも、美味しいかどうかは人が食べてみないと分からないという点です。味の好き嫌いや文化的な背景もあるでしょう。最終的には人の手で微調整する必要が出てきます。
そうなったときに、このAIを調整するという業務を、料理研究家も担っていくことになるでしょう。他にもAIに取って代わる業務は多数ありますが、今後はそのAIをうまく取り入れて効率化するためにも、AIを作る力が求められてきます。
AIを"作る力"を身に付けよう
AIを作れるようになるには、その専門の学習体系を履修できるスクールがおすすめです。TechAcademyでは、採用率10倍の難関を潜り抜けたプロのエンジニアが講師になることで有名ですね。
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- プロのメンターが一人ひとりについてくれる
- 疑問は即解消。だから上達が違う。
また、今回参考にさせて頂きました図書はこちらです。本書はかわいいロボットを使ったイラストが多く、難しい言葉を一切使っていませんので、プログラミングを全く知らないという方にも読みやすいです。AIを知りたいという方の最初の一冊として、心からおすすめします!
最後までご覧いただき本当にありがとうございました。
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