「さすがに怪しい」SNSで増えるビジネス勧誘の中身とは?
お疲れ様です。たまにInstagramで見知らぬ人にフォローされること、ありますよね。誰だろうと思ってプロフィールを覗いてみると、「お金儲けに興味ある?興味あったら連絡して!」なんて書いてあるアカウントが増えたように思います。彼らの狙いとビジネスモデルを考察してみます。
ちなみに、私個人としては不労所得を得る、増やすことは大正解だと思っています!そのための本当に真っ当な情報は大歓迎です。
Instagramのビジネスアカウント
どんなアカウント?
先日、私をフォローしてきたInstagramのアカウントはプロフィールに以下のような記載がありました。
1、2年思いっきり頑張って20年後までもしくはそれ以上自由な生活送りたい思う方のみメッセージください。
※MLM、ハイプ、ポンジ(投資詐欺)や、FXバイナリー(投機)、アフィリエイト、ブログ等の勧誘ではありません。
細かい話にはなりますが、助詞が抜けている文章を書いているので、読みづらいです。これはいただけませんね。この手のアカウントの特徴としては、次のような特徴が挙げられます。
- フォロー数が、フォロワー数と比べて圧倒的に多い
- 「儲けたい」という心理をくすぐる文章から始まるプロフィール
- 投機やネットワークビジネスではないことを明記している
- 投稿している写真がブランドものや高級料理店ばかり
- しばらくフォローされていたと思ったら、いつの間にか解除
私をフォローしたアカウントに関しては、フォロー1,000に対しフォロワーが40でした。また、投稿されていた写真も、有名ブランド化粧品や最高級和牛でのバーベキュー写真などでした。
副業に興味があれば気になってしまう
正直、「楽してお金を稼ぎたい」という心理は誰にでもあると思います。そりゃあ目を引きますよね。私自身もそういった記事があれば見出しくらいは読んでしまいます。ただ、この手の話がまともであるとは全く思えません。
どんな人がフォローしている?
ちなみに、こちらのアカウントをどのような方がフォローしているのか、中身を見てみました。40人中10人くらいは相互フォローするだけのダミーアカウントで、それ以外には化粧品販売をうたっているアカウントや、同様の儲け話アカウントが大多数を占めている状態でした。
ビジネスモデル
ネットワークビジネス
言わずと知れたビジネスモデルですね。サプリメントやシャンプーなどの消耗品を自分の知り合いに紹介し、購入・加入させることによってペイが発生するというアレです。
加入したときに支払う一時金と、商品の購入代金だけでも数十万円の初期投資が必要で、収支プラスマイナス0にしようとすると相当量の勧誘をしていかないと難しいです。自分のリアルの友人だけでなくインターネット上で効率的に集客していかないことには、稼ぎとして成り立ちませんね。
また、似た名前のネットビジネスというものもあります。SNSマーケティングやWebマーケティングともいわれるのですが、別の記事で触れておりますので、もしよろしければそちらもご覧ください。
管理人も勧誘されたことが
余談ですが、私も以前とある飲み会で知り合った人と仲良くなって、何度か飲みに連れていってもらったことがありました。仲良くなっていくうちに「ネットワーク、興味ない?」と持ちかけられ、そこでお断りしたのですが、その後も頻繁に「最近元気?飲みに行こうよ」という誘いが続くので、縁を切ってしまっております。
人当たりが非常にいい方だっただけに驚きました。本当、どこにどんなビジネスをされている人がいるか、分かりませんね。
投資商品の販売
冒頭でも書いたような、FXやバイナリーオプションを勧めてくるケースもあります。最近では不動産投資を勧めてくるものもありますね。不動産に関しては企業広告を打ち出しているものもあり、一見安全そうにも思えます。
ただ、投資用不動産の良しあしはピンキリで、体力や資金力のない小さな会社や組織は、劣悪な投資用物件を販売してくるケースがあります。そういった会社組織の場合、広告料も十分にかけられませんので、個人を使って集客していくしかありません。ネットワークビジネスと似ているところがありますが、集客後にそのお客さんが投資用物件を買った際に、紹介料としてキックバックを得る、というビジネスモデルです。
試しにセミナーに参加してみました
不動産投資に関しては、友人から「一度一緒に勉強しよう」と誘われてセミナーを受講したことがあります。これもふたを開けたら友人から"集客"されたという話でした。こちらに関しては別の記事で書いておりますので、よろしければご覧ください。
情報商材
「私はこうして儲けました」というありがたい話を聞くために、高額な参加費を求められるというケースです。こちらに関しても、参加費の何割かが紹介者に支払われます。先ほども書いたような投資商品の販売とリンクする部分もありますね。
結局は「キックバック」が目当て
上に書いたものはあくまでも一例で、他にもいろいろなビジネスモデルがあります。ただ、どれも共通していることは、紹介者にキックバックが入るというものです。往々にして、Instagramでフォローしてきた人は広告塔にされているだけで、コンタクトをとると元締めにつながれます。
情弱ビジネス
元締めが直接宣伝すればいいのでは?と思うかもしれませんが、宣伝出来ない理由があります。経済的な理由もあるのでしょうが、一番の大きな理由は"情弱ビジネス"だからだと考えます。要は参加者の危機感をあおるか、もしくは幸せになる将来を想像させて、「今この商品を買うしかない」と思わせることでしか売ることが出来ないものを扱っているからです。
まとめ:誰も「あなたのため」に勧めません
最近増えているSNS上でのあやしいビジネス勧誘について、まとめてみました。コンタクトした先で出てくるものは多種多様ですが、共通していることは「広告料をキックバックとして受け取るビジネス」であるということです。
ものの良しあしについてはピンキリなので一概には触れられませんが、誰も「あなたのため」に勧めてなんかいません。すべて「自分のため」に仕組まれた話です。
マネーリテラシーを高めることが大事と言われて久しいですが、そうした環境に付け込んで怪しい話を持ち掛けてくる人もいる点、注意していかなければなりませんね。
ハンコが必要な話を持ち掛けられたら、その場からは一度ひく。そしてまず親兄弟親友に相談してみる。これが鉄則です。