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【見積り要注意】私がウインテック留学センターを選ばなかった5つの理由

ウインテック留学センター

ご覧いただきありがとうございます。この記事をご覧いただいているということは、今現在留学を検討していて自分に合うエージェントをお探しの方ではないでしょうか。

私自身、留学に興味を持ってから多くのエージェントの説明会やカウンセリングに出席しました。エージェントごとにいろいろな特色があって悩む気持ち、わかります。

今回は数あるエージェントの中でも私がウインテック留学センターを選ばなかった理由を紹介します。

この記事の概要!
  • ウインテック留学センターのサポート概要について
  • ウインテック留学センターを選ばなかった5つの理由について

 

ウインテック留学センターとは

東京に本社を置く留学エージェントの一つです。他には札幌・神戸・福井・山形にもオフィスを構えており、営業日は20:30までカウンセリングを受け付けています。

英語圏への留学支援に強く、留学生の希望に合ったオーダーメイド留学のプランの提案で、他社と差異化しています。

プランの幅に加えて現地オフィスのサポート体制にも力を入れており、英語力に自信のない留学生にも安心して渡航してもらえるようなシステムとなっています。

留学エージェント選びの基準の一つに、手数料が無料かどうかが挙げられますが、ウインテック留学センターは有料エージェントに分類されます

(公式サイト)

私の留学プラン

選ばなかった理由についてお話しする前に、まず私自身がどういった留学プランを検討しているのかについて触れておきます。

 

どんなプラン?
  • 期間は1年前後
  • Co-opプログラムでカナダへ
  • セールス&マーケティング系のコースを希望

こんな感じです。

こちらの記事をご覧いただいている方は、ある程度留学についての予備知識をお持ちだと思うのでご存じと思いますが、Co-opプログラムというのは座学+有給インターンがセットになった留学プランです。専門的な知識を学びつつ、現地での就労経験も積むことができるという、近年では人気のコースです。(2021年現在、カナダでしか行われていません)

Co-opカウンセリングを受ける中で、入学基準とされる語学力には、コースによって違いがあることを知りました。ホスピタリティ系は比較的入学しやすく、デジタルマーケティング系は現地の大学に入れる程度の英語力が求められます。

先日、希望する留学プランをもとにウインテック留学センターへカウンセリング依頼を出しました。担当カウンセラーの方は、とても親身になって考えてくれている印象を受けましたが、結果としてはこちらでの申し込みを断ることにしました。

それでは、お待ちかねの選ばなかった理由について、お話していきます。

選ばなかった理由①高すぎる申込金・サポート料

見積りを取っていただいて一番最初に気になったのが、申込金とサポート料です。申込金はなんと20万円強。これはオフシーズンのカナダへの渡航であれば航空券を往復で買えてしまうほどの料金となります。申込金だけでこの値段は、さすがに高すぎますね。

加えて、サポート料は別途でかかってきます。私の見積り時では現地サポート料が3万円ほどでした。申込金とは別の請求項目となっており、少し不透明な印象を受けました。

そのほか、海外通信費やビザ申請代行手数料など細かい手数料もあります。それぞれ2万円ほどかかるイメージです。

個人的に、海外通信費も不透明な印象でした。担当カウンセラーによると、「3回書類のやり取りがあり、1回あたり6,000円かかるため、計18,000円です」という説明でした。後々判明するのですが、海外通信費を3回分請求されてこられたのは、このウインテック留学センターだけでした。

Caution!
  • サポート料は20万円。時期によっては往復航空券が買える程の額。
  • 海外通信費は妥当か?

 

選ばなかった理由②上乗せされた為替レート(最重要)

これから見積りを取られる方は、一番気を付けてほしいのがこの為替レートです。いわゆる社内レートといわれる上乗せが発生します。

見積りを取るとわかりますが、ウインテック留学センターの場合はすべて日本円表記となっています。そのうえで、「この項目は為替レートによる変動があります」と説明されます。

話だけ聞いてみると、まあ為替レートの変動はあって当然だよなという気持ちになるのですが、これが巧妙な罠になっています。

この為替レートがいくらになっているのかを担当カウンセラーに尋ねてみたところ、「開示できない」という回答でした。いつ時点の為替レートが適応されるのかも聞いてみたかったのですが、そもそもの為替レートが開示されないとなると、もう考えようがありません。

この後お話しする学校公式価格のところにもリンクするのですが、結論だけ先にお話ししますと、おそらく1カナダドル=103円というとんでもないレートで見積りを作成されていると思われます

1カナダドルは、大体88円前後で推移していますので、率にして約17%の上乗せということになります。見積りには日本円表記のみですので、社内レートという概念を知らないと、痛い目を見てしまうかもしれません

Caution!
  • 社内レートに要注意!
  • 為替レートを開示していないのには何かしらの理由がある
  • 授業料など、現地通貨で記載されているかどうかを確認

 

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選ばなかった理由③学校公式価格も非公表

為替レートとともにカレッジの入学金や授業料といった公式価格も表記されていませんでした。こちらも担当カウンセラーにいくらなのか尋ねてみたところ、同様に開示できないとのこと。

この見積りの入学金や授業料が本当に正しいのか気になったので、見積りをもらってから帰宅し、実際にカレッジの公式ホームページで調べてみたところ、普通に載っています。

先述の「1カナダドル103円と思われる」というのは、見積りに記載の日本円価格を、カレッジの公式価格で割って算出した値ですので、ほぼほぼ正しいものと思います。

Caution!
  • カレッジ公式価格は、調べればすぐに見つけられる
  • 1カナダドル=103円はさすがに高すぎる

 

選ばなかった理由④キャンセルポリシー

見積りを依頼した段階でキャンセルポリシーについても教えていただきました。主にどのタイミングからコースの変更ができなくなるのか、また変更したらいくらかかるのか、そういったお話です。

大雑把にはなりますが、コースの変更には3万円ほどの料金が上乗せでかかります。まあこれはこちら都合なのでかかって同然なのかもしれましれません。

一方で、私が一番気になったのが、やはり申込金の扱いです。申込書にサインをした段階で申し込み扱いとなり、具体的にスクールの入学日時やコースが決まっていなくても、20万円という高額な申込金が発生します

(私の場合、見積りを取った段階で即申込書を出されましたので、焦りました。安易にサインしてはいけません。一筆20万円です。)

Caution!
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選ばなかった理由⑤手厚いサポートは必要か?

有料エージェントの最大のメリットが、充実した現地オフィスであったり現地サポートの手厚さです。しかしながら、日本人留学生向けのカレッジには、多くの場合日本人の駐在員がおり、親身になってサポートしてくれます。

もちろん、24時間対応ではありませんのでその点は有料エージェントに劣りますが、果たして24時間対応のサポートは本当に必要でしょうか

語学力や現地での生活力を向上させることが目的の留学であれば、24時間のサポートがあるというところに甘えてしまうのは本末転倒な話です。

Caution!
  • カレッジには多くの場合日本人駐在員がいる
  • 自分の欲しいサポートと料金が釣り合うかを考えるべき

 

留学前に身に着けるべきスキル!

最後にお断りしておきますが、カウンセラーの方は大変親切で丁寧な方でした。「あ、ここで申し込んだら不安なく留学できそうだな」と思わせてくれるような方だったのは間違いありません。

ただ、留学の時にはそのカウンセラーがついてくるわけではありませんし、留学の成否を決めるのは、結局自分次第ですよね。カウンセラーだけでエージェント選びをしてしまうのは危険だと感じます。

見積りを取った時に、その見積りが果たして妥当なのか、裏はないのか、そういった視点を身に着けることが重要です。身に着けるには、(身もふたもない話ですが)数をこなすしかありません。

気になったエージェントがあったら、まずは気軽に見積りを依頼してみましょう!

 

もちろん、基礎的な英語力も必要です。とあるカレッジの駐在員の方とお話しした際に、「日本にいる間にどれだけ積み上げられるかで、海外に出てからの伸びが違う」ということをお話しされていました。

まずは日常会話から英語を話してみたい!という方は、オンライン英会話がおすすめです!

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【2015-2021年最新】延べ30社!製薬企業 6年間のリストラまとめ

製薬リストラ

MR不要論、過剰論が叫ばれて久しいですね。製薬企業・早期退職で複合検索すると、読みきれないほどの記事がヒットします。毎年のように早期退職、いわゆるリストラを敢行している業界ということで有名なのかもしれません。

早期退職に関する情報ニーズもそれなりにあるということなのでしょう。今回は、2015年から2021年(8月時点)までに実施された早期退職をまとめてみます。

この記事で分かること
  • 製薬業界全体の早期退職の歴史を知ることが出来る
  • 早期退職の対象年齢の傾向を知ることが出来る
  • 人材の価値を高める方法を知ることが出来る

 

早期退職は6年間で延べ30社

製薬会社のリストラ

上図には、2015年から2021年(8月)までに実施された早期退職の実施企業と人数を示しております。注釈にも記載しておりますが、MRのみを対象としたデータと管理職や研究開発職含めたデータも含まれている点、ご留意ください。

ご覧の通り、毎年のように早期退職を実施する企業があり、かつその数は増えてきている傾向にあります。複数回実施している企業もあり、延べ件数でみると実に30社にも上ります。実施企業数のピークは2019年の9社で、人数のピークは2018年の約2,600人+α(GSK非開示)となっています。

もちろん、こちらのデータには、定年退職による自然減を含んでおりませんので、業界を去った人全体で見るとさらに多くなります。1年間でこれだけの人数が減っていくというのは、強烈ですね。

 

"コワザ"の外資、"オオワザ"の内資

全体を通してみると、実施件数は外資系企業の方が多いようです。1件当たりの早期退職者数は内資系企業の方が多いという傾向があります。MSD、アストラゼネカ、ノバルティス、サノフィは各々の人数こそ少ないですが、この6年間に複数回実施しており、小刻みに調整していることが伺えます。

人数に関して見てみましょう。そもそもの社員数にもよるので人数の比較だけでインパクトを図ることは出来ません。社員数に対する退職者数の割合で見た時に、最もインパクトのある企業は2019年実施の鳥井薬品(280人)でしょう。後ほど触れますが、対象年齢を20代からとし、MRの約半数を退職させるという大規模なリストラを実施しています。

同様に、2020年実施の日本ケミファ(42人)も一見少なそうですが、これは当時の所属MRの約20%に当たります。2020年の塩野義製薬は、早期退職ではなくシオノギファーマへの転籍ではありますが、それでも1,000人弱という人数が塩野義製薬本体から離れています。今回の集計では、1年間で500人以上の早期退職を実施しているのは内資系企業だけ、という結果になりました。

 

40歳前後がボリュームゾーン

製薬企業 リストラの対象年齢

製薬企業 早期退職の対象年齢(2015-2021年)

上図は、製薬企業を早期退職の対象年齢別にまとめたデータです。条件を開示している企業だけをまとめています。年齢だけで区切っている場合もあれば、ここに勤続年数の条件も含まれる企業もあるので、あくまでも年齢のデータのみとしてご覧ください。

ご覧の通り、ボリュームゾーンとしては40歳前後を対象とする企業が多いという結果でした人件費が高くなりだす年齢層がターゲットになりやすいという傾向が伺えますね。

また、45歳以上を条件としている企業が5社あり、MSD(2017年)のように50歳以上なら退職金をさらに上乗せするという企業があることからも、いわゆるバブル入社組も標的になりやすいということでしょう。

 

ただMSDの例はどちらかと言えば少数かもしれません。50歳代からの早期退職では、退職金の上乗せが無い場合が多いです。理由は、今やめなくても近い将来自然退職が見込めるからですね。

 

対象年齢も若返りの傾向?

非開示の企業が多いので評価が難しいところではありますが、条件が分かっている会社だけで見てみますと、2015年~2018年は40歳以上を対象とすることが多いようです。

一方で、2019年~2020年を見てみますと、30歳代からが対象になっています。各社新卒採用の人数を絞っていることに加え、30歳代からも早期退職のターゲットに加えていることを踏まえると、今後も製薬企業のスリム化、特にMR数の大幅な減少は続くと考えられるでしょう。

 

「うちは大丈夫?」聞いてどうする

この記事をご覧になっている方は、医薬品が特許ビジネスであることをご存知の方も多いのではないでしょうか。特許があるうちは左うちわだったとしても、切れたら売り上げが大幅に下がってしまうというのが運命の業界です。この会社ならば安心!という企業はありません

だからと言って悲観的になることは無いと考えます。これはある意味、資本主義経済の性質を考えると当然です。企業に依存するのではなく、これからは個の力をいかに高められるかどうかがポイントになっていきます。

人材としての価値を高める要素には、【経験】と【資格】が大きなものとして考えられます。また、他の参考記事もリンクを掲載いたします。

 

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【経験】を重視すべき理由

ちなみにこれは私個人の意見ですが、経験と資格ではどちらの方が重要かという点に関して、経験だと考えます。理由は、経験そのものが生きた能力になるからです。社会生活の中では様々な理不尽やトラブルに見舞われることもあり、それらに関わるということは教科書や書籍からは学べない生きたアウトプットを習得することが出来ます。

企業が所属する社員に求めることは、「キャッシュを生み出す能力を持っているかどうか」であることは言うまでもありませんね。要するに即戦力かどうかということです。実務経験があるということは、その経験からキャッシュを生み出すための生きた能力が身についているということです。

 

 経験を補強するための【資格】

ただし、経験は本人にしか証明できないことであり、客観性に欠けるというのが一番のデメリットです。加えて、何かを経験するためには多くの時間とエネルギーを投資しなければなりません。

資格はそのデメリットを補強するための素材であると考えます。人材としての価値の裏付けにもなりますし、他にも「有資格者である」という自信は何物にも代えがたいものです。

もし資格取得にご興味がおありでしたら、スタディングをおすすめいたします。スタディングは、スマホやタブレットでいつでも受講できますので、時間を有効活用できます。そのほか、オンラインだからこその低価格であることや、演習問題が非常に充実しているため、無理なく資格取得を目指せます。

私自身も、まずはお金に関する知識からつけようと思い、簿記とFP技能士の資格を取得させていただきました。通勤時間や寝る前の時間を有効活用できますので、ぜひご覧になってください。

スタディング

■受講者の声

  • Webで完結できるところが気に入っています (FP3級合格者)
  • スマホさえあればいつでもどこでも、それこそトイレの中でも勉強できるのでよかった (外務員合格者)
  • 特にインプット、アウトプットがとても効率よく、記憶に定着出来ました! (宅建士合格者)

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関連記事

 

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ITパスポートすら持ってないけど応用情報一発合格を目指す(5章:ソフトウェア)

応用情報技術者試験対策(ソフトウェア)

暑くなってきましたね。なかなか外に出かけられませんが、時間を大事に今日も今日とてお勉強しております。先日から勉強している応用情報技術者試験対策、ようやく5章まで終わりました。(実は7章まで終わっているのですが、更新していませんでした笑)

ここまでの進捗をまとめます。

前回はこちら

 

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こんな読者さんに!
  • 応用情報技術者試験、勉強しているよ!という方
  • 資格取得に向けて勉強中だよ!という方

 

5章:ソフトウェア

ややこしい単語たち

割と暗記力が試される章ですね。似たような響きのカタカナが多いので、すごく紛らわしいです。個人的に1度じゃ覚えられないなと思ったものはこちら。

ややこしい単語たち

スプーリング機能:ジョブ管理で登場。スループット向上に役立つ

スラッシング:ページングしすぎてオーバヘッド増加する現象

 

トレーサ:テストツール。プログラム中の誤り個所を特定出来ないときに

アサーションチェッカ:アサーションと呼ばれる条件を挿入して正当性検証

カバレージツール:ソースコードの経路のうちどれだけ網羅出来たか

プロファイラ:メモリやCPU使用率など、性能改善のための分析

読んでいるうちは分かりますが、選択式で出題されたら結構迷いそうですね。カタカナだと意味が入ってこないというか、こういうときは漢字がいいなと思います。

 

疑問

排他制御の話。クリティカルセクションに同時にアクセスしてしまうと、整合性のない結果を引き起こすから、同時処理しないように~というような記載があります。この処理部分をクリティカルセクションというそうですが、なんだかこの「整合性を取るために同時処理しない」という文言に既視感

2値セマフォとそれを操作するP操作、V操作がもはや暗記?一応フローチャート的なものはありますが…。レストランの空席(空席の数はS)で例えるとして、お客さんが入ってきたらP、出ていったらVっていうことでいいのかな?S=0の時はwaitingで。

 

感想

組み込みシステムに関連する業務についていたら、興味がある人が専攻するようなカテゴリに感じます。試験対策としては暗記メインになりそうなので、過去問題の頻出箇所とその周辺を重点的に(こまめに)読む形で対策すればいけそう。

ここに時間を割くよりは、待ち行列とか稼働率の計算練習に回すべきかな。

 

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薬価差益を解説!先発品の方が儲かるケースは?

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薬価差益という言葉をご存知でしょうか。医療機関から見て、薬の仕入れ値と売値との差額のことなのですが、ジェネリック医薬品への切り替え促進が進まない理由の一つとして知られておりますので、今回はこちらを見ていきます。

こんな読者さんに!
  • 薬価差益とは何かを知りたい人
  • 薬の利益構造について興味がある人

 

薬価差益とは

薬価差益とは

ご覧の通り、医療機関の目線で見た時の、仕入れ値(納入価)と売値(薬価)との差額で、医療機関にとっての利益となるものが薬価差益です。

現在では、納入価は薬価に対して85%~90%前半で取引されていることが多いです。とてつもない売上高を誇っていた先発医薬品の特許が切れ、ジェネリック医薬品が20社も参入してくるようなケースですと、発売当初のみ40%(薬価から6割引き!)なんていう利益度外視の価格を提示されることもあります。

診療所では先発医薬品の方が儲かる?

薬価差益の違い(先発医薬品とジェネリック医薬品)

先発医薬品の薬価が500円で、ジェネリック医薬品が250円だった場合を例にしています。医療機関の卸からの仕入れ値は、一般的に「値引き率」で決まりますので、ここでは共に値引き率5%で算出しています。

ご覧の通り、先発医薬品で処方した場合は1錠当たり25円の利益なのに対し、ジェネリック医薬品では12円の利益となり、その差は13円です。単純計算で、先発医薬品はジェネリック医薬品の約2倍の売上高となります。

後発医薬品使用体制加算

お詳しい方はご存知と思いますが、現在の診療報酬制度の中には、ジェネリック医薬品をたくさん使えば使うほど、診療報酬の基本料が上乗せされる仕組みになっています。

ジェネリック医薬品を、全体の何%以上使っているのかによって上乗せ額は異なります。加えて、医科向けか調剤向けかによっても、その度合いが異なるのがややこしいところです。

調剤向け
  • 後発品置き換え率75%・80%・85%にボーダーがある
  • 置き換え率が高くなればなるほど、基本料の上乗せも大きくなる
  • 85%で最大の28点(280円)、75%でも15点(150円)の上乗せ
  • 置き換え率40%以下の場合は、減算される

基本料への上乗せなので、基準さえ満たせばすべての患者さんに上乗せ出来ます。経営の観点から、これほど美味しいことはありませんね。一方で、置き換え率が低いと減算されるというのは、調剤向けならではの特徴です。

 一方、医科向けはどうでしょうか。

診療所(院内)
  • 後発品置き換え率75%・80%・85%にボーダーがある
  • 置き換え率が高くなればなるほど、基本料の上乗せも大きくなる
  • 85%でも5点(50円)、75%だと2点(20円)しか上乗せされない
  • 減算は無い
診療所(院外)
  • 処方箋の中で、一般名処方をしているかどうかがポイント
  • 1品目あれば5点(50円)、2品目以上で7点(70円)の上乗せ

もちろん、これ以外にも細かい規定がありますが、大まかなところとしては以上になります。院内処方箋の場合と、院外処方箋の場合とで条件が異なります。院内の場合は、調剤向けと同様のボーダーが設定されていますが、上乗せが圧倒的に少ないということがお分かりいただけるかと思います。

このような背景から、院内で処方している診療所では、ジェネリック医薬品促進の加算を取りに行くよりも先発医薬品を使って薬価差益を取る方が、経営的なメリットにつながるのです。

※(出典:厚生労働省 医療保険が適応される医薬品について

 

置き換え率ばかりを追いすぎた結果

2020年9月末までに、後発医薬品比率80%を目指します!という政策の下始まったジェネリック切り替え促進の波。まずは「60%を目指しましょう」「達成したら70%を目指しましょう」と段階的に促進するために、今よりも高い加算がついていた時期もありました。それが、達成されてしまえば点数を少し下げ、新しい目標を立てるというやり方で、置き換え率ばかりを促進させる動きとなっています。

果たしてこれが患者利益につながっているのかというのは、正直疑問です。薬局薬剤師さんも、「ジェネリックにしませんか?」と提案することに時間も精神も割かれ、思い描いていたような患者指導が出来ないと伺います。

さらには調剤向けにおいては減算という「ペナルティ」がある一方で、医科向けにはないという格差。なんだか政治的な闇を感じてしまいます。

9月末時点では78%の置き換え率であり若干届かずでした。目標80%の達成を、2023年年度末までに修正し、再度取り組んでいます。そこで小林化工や日医工の問題。まだまだジェネリック医薬品の圧倒的普及には時間がかかりそうですね。

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MRが転職するときに覚悟するべきこと

MRが転職で覚悟すべきこと
MR過剰論、不要論が叫ばれて久しいですが、新型コロナウイルスにかかる活動の変化により、その論調もさらに強くなっている気がいたします。他のMRの方がブログを通して発信していることの多くに、転職や副業の文字が増えてきました。今回は、転職を検討中の方に向けて、何を覚悟すべきかを発信していきます。

こんな読者さんに!
  • MRからの転職を検討中の人
  • MRとして働くことに興味がある人
  • 業界問わず、転職の際に役に立つ情報を集めている人

 

MRの現状

年収・福利厚生

サラリーマンの中では比較的に年収が高い職種に位置付けられており、平均すると700万円前後が相場です。大手であればあるほど年収が高くなる傾向にあります。

新卒入社の場合は他業界の営業職とほとんど変わりありませんが、35歳を過ぎてきた当たりで急激に伸び始め、1,000万円を超すケースもあります。

福利厚生も整っていることが多く、転勤ありきの職種だからこその手厚さだと考えられます。例えば家賃手当や営業車のフレキシブルな使い方などがあげられます。

講演会や接遇業務などで休日に仕事が入ることもありますが、一方で休みも取りやすいのが特徴です。

営業職として比べた時に、会社に限らず高い水準に位置した業界であるということを意識すべきでしょう。

POINT!

営業職で比較すると、年収も福利厚生も高い水準にある

能力値

営業職ではありますが、価格交渉をしないことや債権回収をしないことなど、特殊な営業職であることを考える必要があります。MRの仕事と言えば、「医薬品の適正使用情報の提供」「講演会企画による医療貢献」が主なところです。

MRとしての営業ノウハウは、他業界では通用しない部分があります。

POINT!

債権回収・価格交渉をしないという、特殊な営業職であることを考慮すべき

疾患領域

MRからMRへと転職する際には、重要なポイントになってきます。製品紹介での話し込み以前に、疾患知識が無ければ文字通りお話になりません。今までに経験してきた疾患領域が被っているか、なるべく近しい方が理想でしょう。

今後はオンコロジー領域をはじめとしたスペシャルティな製品の数が増えてくることが必至ですので、そういった専門的な情報提供の経験がある場合は強みとなります。その点、医療関係者(看護師・薬剤師)からのMR転職では、患者さんと直接関わり合いながら働いた経験があるという点でかなりのアドバンテージと思います。

POINT!

オンコロジー担当者や医療現場経験者などの経験があると有利

覚悟するべきこと

MRからMRへ

何よりも覚悟するべきことは、疾患領域でしょう。製品知識に通ずるところから勉強しなおさないといけないことに加え、面会する医師の診療科が変わります。

転職後の導入研修があるとはいえ、働きながら病態生理や薬理の知識を付けるのは大変です。

また、診療科ごとに医師のカラーも違います。特に内科系、外科系では薬物治療に対する意識自体が異なりますので、その点は注意が必要ですね。

とはいえ、働き方が大きく変わることはありませんので、転職の選択肢の中では比較的ハードルが低いと言えます。

POINT!
  • 病態生理や診療科の違いに対応する必要あり
  • とはいえ、転職の中では最もハードルが低い

MRから業界内の他業種へ

転職先としては、大きく分けて企業か医療機関かに分けられます

企業であれば、医薬品卸・医療機器メーカー・CRO・医療コンサルティングなどがあげられます。これらの職種は、どれも営業先が医師という点で変わりありませんので、「医師と面会したことがある」という経験が大きな武器になりえます。一方で、年収面では今よりも少し落ちてしまうことを覚悟すべきでしょう。

ただ、MRと違って全国転勤が無い(もしくはほとんど無い)という魅力がありますので、ライフプランと照らし合わせながら、候補にすべき職種と言えます。

POINT!
  • 年収は下がるものと思った方が無難
  • 転勤の機会が減るため、住む場所を選べるというメリットは大きい

MRから他業界へ

最も多くのことを覚悟するべきパターンです。まずは年収面。もちろんケースバイケースですが、そもそもMRが営業職としては平均以上の年収がありますので、転職後に年収が下がるケースが多くなります。また、今までに培ってきた経験やノウハウが生かせる場面は少ないでしょう。やはり価格交渉や接待が出来ない業界ということもあり、純粋な営業マンとは言えない部分があります。転職後は営業ノウハウをイチから覚えないといけないくらいの覚悟をする必要があります。

POINT!
  • 年収も下がり、今までの経験が生かせないことを覚悟するべき
  • 転職後は「なんでもやります!」くらいの気概が必要

ショックを減らす情報収集

転職サイト

転職後のミスマッチを減らすために、何よりもまず思いつくのは、転職サイトへの登録ではないでしょうか。近年ではMRの転職が増えてきており、転職ノウハウや成功事例などもたくさん出回っています。

今は転職しないけど、もしかしたら将来的にはあり得るかも…とお考えの方は、早いうちから情報収集を開始されると、満足のいく転職が出来るかもしれません。

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とはいえ、インターネットで見る情報だけでは満足できないというケースもあるかと思います。やっぱり現場で働いている人に直接聞いてみるのが一番。最近では、社会人を対象としたOB訪問サービスも広まってきました。一度ご検討されてみてはいかがでしょうか。

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赤字でも利益が出る医薬品ビジネスの特殊性 国が目をつける1次売差マイナスとは?

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医薬品卸による談合問題も、公判が進みつつあります。世間からの風あたりも強くなる中、医薬品流通と利益構造がクローズアップされてきました。今回は、1次売差や適性流通ガイドラインの話題に触れながら、医薬品ビジネスの特殊性と今後の展望を考えてみます。

こんな読者さんへ!
  • 医療業界で働いている人
  • 医薬品ビジネス、特にMR・MSに興味のある人
  • これから医療業界で働きたいと考えている人

 

1次売差マイナスを是正しろ、と国

1次売差マイナスとは?

一次売差マイナス

医薬品の物流は、まずメーカーから医薬品卸へ出荷され、卸は医療機関に納品し、最終的に医療機関から患者さんの手元へ渡ります。そのため、各ポイントを通過するたびに利益が発生するのですが、医薬品卸の目線から見ると、「メーカーから買った額よりも高く医療機関に卸せば利益」となり、これが1次売差と呼ばれます。

上図のように、本来であれば買値よりも売値の方が高いはずで、逆転してしまうと売れば売るだけ赤字になります。

しかし、医薬品ビジネスにおいては売値の方が安い、「一次売差マイナス」という現象が日常的に起こっており、問題となっています。

医薬品卸の利益構造

では、医薬品卸はどのように利益を上げているのでしょうか。メーカーは卸に対して「たくさん売ってくれたら報奨を払うよ!」というキャンペーンを打ちます。卸はそのキャンペーンから得られる報奨によって、1次売差マイナスを補っているのです。

例えば、「新規採用施設を増やしたら、その施設の数×5,000円の報奨」というキャンペーンであったり、「医療機関でパンフレットを配ってくれたら、施設の数×200円」というものであったり、様々です。

他の業種から見ると特殊な利益構造ですね。キャンペーンの報奨には、売れたか売れないかに関わらず活動したか否かで発生するものもあるので、利益率1%と言われる医薬品卸からすると、濡れ手に粟ということです。

国が問題視する理由

登場人物が皆いい形で利益を出しているんだからいいじゃないかと思ってしまいそうですが、どうやら国はそう思っていないようです。

何が問題になるかというと、まさに今回の談合問題のように、適正な市場原理が働かなくなるという点です。メーカーからの報奨によりなんとか利益を確保しているとはいえ、買値よりも安い価格で売り続けることは不可能です。1円でも、0.1%でも売上を確保したいと思うようになるのは当然です。こうした背景が慢性的に積み重なってくると、同業同士で”価格の調整”をせざるを得ない状況になってしまいます。

談合問題については別の記事に書いておりますので、もしよろしければそちらもご覧ください。

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経営苦しいから安くしろ、と医療機関

薬剤購入費

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病院と薬局とでは利益構造が違いますし、薬局の中でもドラッグストア併設でOTCを大量に扱っていたり個人薬局で専門性に特化したりでは背景が異なりますので一概には言えませんが、薬剤購入費は大体3割ほどを占めています。

本当は人件費下げたいけど

人件費に次いで大きなウエイトを占める支出ですから、経営の見直しの際には真っ先にメスが入ります。調剤報酬改定や「薬局多すぎ問題」のあおりを受けて、毎年のように経営が厳しくなっている現状があります。

経営者の本音としては、人件費を下げたいというのがありますね。「薬局 経営 コンサル」あたりで検索すると、大体人件費のやりくりについての記事が出てきます。

とはいっても簡単には下げられないもの。どうしても薬剤購入費を少しでも安くするようにという形になってしまうんですね。

適性流通ガイドライン

適性流通ガイドラインとは?

平成30年に厚生労働省から出された、医薬品の物流の質向上を目的としたガイドラインです。対象は、医薬品卸だけでなくメーカーや医療機関も含まれています。簡単に書くと、こんな感じです。

  • メーカーには「卸への売値を安く!報奨は適度に!」
  • には「医薬品の安定供給を大事に!」
  • 医療機関には「卸に対して不当に安い価格を要求しないこと!」

本音「たかがガイドライン」

このガイドラインが出される直前、業界内でも「この特殊な収益モデルも改善されるな~」なんて空気が漂っていました。実際、割引を見返りに大量に購入する医療機関も減り、医薬品の偏在や無駄な物流は激減しました。

一方で、価格に関してはやはり報奨ありきの風習が残っているのが正直なところです。一部外資系メーカーでは、流通卸を絞り、報奨の適正化を図る動きもありましたが、なかなか追随していないのが現状です。

まとめ:求められるモデルチェンジ

価格に関しては、現状でもすでに正直3者ともカツカツな状況です。しかし、今回の談合問題を受けて、価格への見る目はますます厳しくなると思われます。

メーカーとしても報奨ありきで仕切価を高く設定することは減っていくでしょうし、医薬品卸もその分価格を下げられなくなるでしょう。医療機関も、薬剤購入費が高くなり、支出を抑える効果は弱くなっていく気がします。

いちMRとして今後必要だと思うことは、自販力だと考えます。従来のように卸MSに協力してもらいながら広めていく人海戦術ではなく、最小限の労力で売り上げを最大化する力、またそのマーケティング力や学術的知識が求められていくのではないでしょうか。

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心をつかむ。営業マンが実践しているプレゼンテクニック4選

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しっかり準備してきたプレゼンテーションであればあるほど、しっかり成功させたいですよね。今回は、営業職である私が普段から実践しているプレゼンテーション当日のテクニックをまとめていきます!

こんな読者さんに!
  • 好印象を持たれるプレゼンをしたい人
  • 声の出し方や目線などのテクニックを知りたい人
  • 聞き手の心をつかむプレゼンテーションをしたい人

 

緊張してしまう?

緊張してしまって上手く自分の力を発揮できない、という方もいらっしゃると思います。緊張しないために必要な心構えについては、別の記事でまとめておりますので、よろしければそちらもご覧ください!

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プレゼンテーションのテクニック

声と間

発表の場ですから、何といっても一番大事なのは声の出し方と間の取り方です。最も意識すべきなのは声を出すスピードです。どんな人でも発表するときには少し早口になってしまうもの。練習の時の0.8倍速で読むくらいの意識でちょうどよくなります。

そんなにゆっくりにしたら違和感があるんじゃ…と不安に思うかもしれませんが、聞き手は話を聞くのと同時に映写されたスライドを理解しようと目を動かしています。やりすぎかなと思うくらいゆっくりでも大丈夫です。

加えて、間も上手く使っていきましょう。間を取ることによってさまざまなメリットがあります。

間を取るメリット!
  • 考える時間を取ることで、聞き手により理解してもらえる
  • 目線が下がっている聞き手の顔を上げることが出来る
  • 間の後に続く言葉が、より印象深くなる

発表に緩急がつくので、メリハリのあるプレゼンになります。特に注目してほしいところで、積極的に活用していきましょう。

一方、あまり間を取りすぎると聞き手が不安を感じてしまいます。間を取る時は2秒~3秒くらいを目安にするといいでしょう。

POINT!
  • スピードをゆっくり。練習の0.8倍くらいでちょうどいい
  • 間を上手く使うと効果的!2秒~3秒を目安に

 目線

緊張していると、ついつい身体ごとスクリーンを向いてしまいますよね。もちろん、レーザーポインターで指し示しながら説明するときは身体がスクリーンを向いてしまうかと思いますが、「このスライドから言いたいこと」を伝えるときは、なるべく聞き手を見るようにしましょう。

これまでに、「一人ひとりの目を2秒くらいずつ見るようにしましょう」と言われたことはありませんでしょうか?理屈では効果的なのは分かるのですが、なかなか恥ずかしいですよね。発表にいっぱいいっぱいなので、私も正直そこまで余裕が無いことが多いです。

そんなときに便利なテクニックが、会場全体をアルファベットの「Z」を描くように見る、というものです。Zなのでプレゼンターからは目が合わない人もいるのですが、不思議なことに聞き手からは「あ、見られてる!」と全員に感じてもらえます。おすすめなのでぜひ試してみてください。

POINT!
  • 会場全体を「Z」に見ると、聞き手は全員見られていると感じる

便利な枕詞

プレゼンターは、どんな立場であってもへりくだって発言することが一般的です。同じデータを使って同じように話していても、枕詞のあるなしで聞き手の受け取り方が180度変わります。聞き手に不快感を与えないようにするための便利な枕詞をご紹介します。

便利な枕詞
  • ご存知の通り (ご承知の通りはNG)
  • 申し上げるまでもありませんが
  • 釈迦に説法とは存じますが

使い分ける必要はなく、どれかひとつだけ使えるようにすればOKです。ここで注意したいのが、「ご承知の通り」がNGということです。”承”の字は読んで字のごとく「うけたまわる」というへりくだった言い方です。本来は自分に対して使う謙譲語としての意味合いであって、相手に対して使うことは失礼にあたります。

同様の理由で「ご承知おきください」も誤った使い方になりますので注意しましょう。この場合、正しくは「お含みおきください」「お知りおきください」となります。

POINT!
  • へりくだった枕詞を使うだけで、印象がUP

問いかけ

上級者向けテクニックのように思われがちですが、コツをつかんでしまえば誰でも使える便利テクニックです!問いかけをすることによって生まれるメリットには、次のようなものがあります。

問いかけのメリット!
  • 聞き手の集中力が一気に回復する!
  • 聞き手自身に想像してもらうことで、記憶に残りやすくなる!
  • 双方向性が生まれ、聞き手の参加者意識が高まる!

コツとしては、誰もがイメージしやすい内容を選ぶということです。例えば、

  • ダイエットというと、どんなイメージがありますか?
  • AIによって、今の仕事はどう変わると思いますか?

こんな具合です。想像力を掻き立てるようなオープンクエスチョンが望ましいですね。プレゼンターの狙いとしては、集中力を回復してもらうことと、聞き手に自分事として聞いてもらうことですので、無理に答えてもらう必要はありません。

POINT!
  • コツをつかめば問いかけは簡単かつ便利なテクニック!
  • イメージしやすいオープンクエスチョンを使おう

 

避けた方がよい事

説得するような言い方

聞き手が、話を聞くのをやめてしまうリスクもあるので要注意です。綺麗な言葉遣いや枕詞で話していたとしても、伝わり方によっては聞き手が「いや、それは違うと思うなあ」と感じてしまうこともあります。

例えばスポーツドリンクで考えてみます。あなたは熱狂的なアクエリアス派で、どんな時でもアクエリアスしか飲まないとします。そこに友人が、「絶対にポカリスエットがいいよ!なぜなら・・・」と説明されたとしたらどんな気持ちでしょうか。

たとえその理由がものすごく理にかなっていたとしても、意地が働いてポカリスエットなんか飲むものかと思ってしまうものですよね。それと同様に、プレゼンテーションでも「聞き手の考え方やスタンスを尊重する」ことが重要になります。

営業であった場合は、説得ではなく提案するように心がけてみましょう。「こういったケースでは、この〇〇という商品がお役に立てると思いますが、いかがでしょうか?」といった具合です。

POINT!
  • 綺麗な言葉を使っても、伝え方を間違えると聞く耳を持ってもらえない
  • 聞き手の考え方やスタンスを尊重して、提案しよう

過剰なジェスチャー

TEDトークのようなエンターテインメント性の高いプレゼンテーションは別として、過剰なジェスチャーは聞き手の気が散ってしまうリスクがありますので、控えましょう。

その場に立ち止まったまま出来るもので、身体を動かす時間は多くても発表時間の1/3にとどめましょう。それ以上動いていると、聞き手が集中できません。

一方、ジェスチャーを使うときはメリハリをもって大きくゆっくりを意識しましょう。指先までしっかり伸ばすことで、効果的なジェスチャーになります。

POINT!
  • ジェスチャーを使うなら、長くても発表時間の1/3に収まるように
  • 使うときはメリハリをもってしっかりと!

 

まとめ:最後は練習あるのみ!

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いかがでしたでしょうか。今回は、私がこれまで失敗しながら見つけてきたプレゼンテーション本番の時のテクニックをご紹介させていただきました。準備するときに気を付けることも別記事にまとめておりますので、よろしければそちらもご覧ください。

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ケースバイケースで、使えるもの使えないものがあるかと思いますが、今回ご紹介したものは多くの場面で使えるものですので、ぜひご参考ください。

もし、もっと他のノウハウも知りたいと思われる方は、私がこれまでに勉強させていただいた書籍をご紹介いたしますので、ご参考ください!発声方法や1:1コミュニケーションなど、より具体的なノウハウをご紹介されておりますので、きっと役に立つと思います。

考え方だけでなく表情など声の出し方なども知りたいという方はこちら!

 

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営業マンが失敗しながら学んだ、プレゼンで緊張しないための心構え

 

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プレゼンテーションって、ものすごく緊張しますし不安ですよね。大勢の前で話すことが苦手という人も少なくないと思います。今回は、プレゼンでも緊張しないためのノウハウとして、発表前から発表中にかけての心構えをまとめていきます!

こんな読者さんに!
  • 好印象を持たれるプレゼンをしたい人
  • 大勢の前で話すときに緊張してしまいがちの人
  • プレゼンの時にどうしてもいつも通りの力が発揮できない人

 

なぜ緊張するのか

プレゼンの前って、ものすごく緊張しますよね。うまく話せなかったらどうしようとか、とんでもない質問が来たらどうしようとか、ものすごく不安になる気持ち、わかります。

発表内容や規模によって背景はまちまちですが、多くの場合、ネガティブなイメージから来る不安か、自分自身に期待をかけ過ぎてしまっているかのパターンだと思います。今回は、緊張してしまう原因を、もう少し細かい要素に分けて考えてみます。

なるべく緊張しないようにするためには、もちろん準備も大切です。準備に関する記事もございますので、よろしければそちらもご覧ください!

 

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緊張する要素とその対策

発表内容に対する緊張

自分自身が用意してきたデータや内容が、そもそも間違っていたりしたらどうしようという不安からくる緊張ですね。抜けている視点があるような気がしたり、根拠が弱いような気がしたりします。

このような緊張は、発表の当日や直前になって突然襲ってきます。多くの場合、最終確認でスライドを俯瞰したときや、他の発表者の内容を聞いて違う視点に気づいたりすることで無性に不安になってきます。

この場合の対策として、自分の発表内容のロジックを見直してみましょう。準備段階で背景や根拠をまとめる作業、大変でしたよね。ただその分、発表準備の段階で練りに練ったあなただけのロジックがあるはずです。そのロジックのもとに組んだデータであれば、あとは堂々と発表するだけです。発表に一貫した説得力が生まれます。

また、根拠が弱いような気がする原因として、データを見慣れてしまったことも挙げられます。どんなにインパクトのあるデータだとしても、何度も何度も見直すうちに新鮮味や斬新さが薄れてきます。その結果、そのデータ自体に自信が持てなくなってくるのです。

けれど、安心してください。発表するデータに関してこの世界の誰よりも詳しいのはあなたです。聞き手はどのデータも初めて出会うもので、あなたが初めてデータに出会った時と全く同じ感動や驚きを覚えるはずです。根拠が弱い気がするなんて思わず、堂々と発表しましょう!

POINT!
  • 「根拠が弱い気がする」といった不安は、発表直前に襲ってくる
  • 練りに練った自分だけのロジックを見直そう!自信が戻るはず!
  • 誰よりも詳しいのはあなた自身。聞き手はどのデータも新鮮。

見られることに対する緊張

日常生活において、10人20人を相手に一度に話しかけるなんていう場面、なかなか無いですよね。ましてや見ず知らずの人もいる中での発表ともなればなおさらです。「私、あがり症だから・・・」と自分自身を緊張しやすいタイプだと思われている方も少なくないのではないでしょうか。

そもそも、大勢の人に見られると緊張してしまうというのは、当たり前の反応です。どんなに発表慣れしているプレゼンターでも、少なからず緊張してしまうものです。緊張していないのではなく、緊張していないように振舞うことが出来ているんですね。

彼らの場合は、場慣れしていることで緊張を抑えることが出来ています。「そんなこと言ったら、発表する機会の少ない人からしたら、身も蓋もないじゃないか!」と言われてしまいそうですが、ご安心を。簡単なテクニックをご紹介いたします。

今までプレゼンや発表をしてきた経験の中で、聞き手の人数が最大だったのは、何人でしたでしょうか?大学の卒論発表や、新入社員の自己紹介なども含めると、結構な大人数の前で話しているかもしれません。仮にそれが20人だとしたら、少なからずあなたは20人の前で話した実績がある、ということです!

20人を相手に話したことがあるんだ、今回も同じようなもんさと発想を切り替えてみてください。自然と、緊張しなくなるはずです。今後も発表人数が過去最高を更新するたびに、ますます緊張しなくなることでしょう。

POINT!
  • 大勢に見られて緊張するのは、実は当たり前!
  • 今までで聞き手の人数が最大だった時を思い出そう
  • その人数を相手に話した実績があるなら、今回も大丈夫!
  • 過去最高の人数を更新するたびに、ますます自信がついていきます

質疑応答に対する緊張

ある程度準備は出来ても何が起こるか分からない質疑応答、本当に怖いですよね。「質疑応答が嫌だな」と思う理由を深掘りして考えた時に、多くの場合で「うまく答えられなくて恥をかきたくないから」と行きつく方が多いのではないでしょうか。この場合の対策として、質問者の側に立って考えてみるといいかもしれません。

質問者も大きく二つのパターンに分けられると思います。まず一つ目は「自分が気になって質問してみた」パターン。そしてもう一つは「質問をしろと言われているので質問してみた」パターンです。質問の切り口や難易度はそれぞれ異なりますが、いずれにしても質問者の目線は質問者自身であって、プレゼンターをどうこうするつもりはありません。ましてや「恥をかかせてやろう」なんて思いながら質問をしてくる人はいません

こう考えることで、少し楽になるのではないでしょうか。もし難しくて回答に困るような質問が投げられたとしても、答えられないことを素直に認め、後日回答させていただくことを伝えればよいのです。

質疑応答、こればかりは本当に場数がモノを言います。何度も何度もその場に立つことが必要です。質疑応答で大変な思いをした分必ず成長していきますので、ポジティブにとらえてみましょう!

POINT!
  • 質問者は2パターンに分けられるが、どちらも目線は質問者自身
  • 「恥をかかせてやろう」と考えながら質問をする人はいない!
  • どうしても場数が必要。成長の機会と捉えて前向きに挑戦しよう!

結果に対する緊張

周りから大いに期待されていたり、大事な契約がかかっていたりした場合、きちんと結果を残さないといけないというプレッシャーから緊張してしまうこともありますよね。この場合は、「周りに迷惑をかけるわけにいかない」という思いからくるものなので、緊張自体なくすことは難しいでしょう。

ただ、こういったプレゼンの場合は、かけてきた準備期間の質も量も今までとは比べ物にならないほど多いのではないでしょうか。いわば全力で取り組んできたものだと思います。

全力で取り組んできたものであれば、その磨き上げられたロジックを信じて堂々と発表しましょう!"発表内容に対する緊張"の内容と重複してしまいますが、最後に自分の背中を押してくれるのは、これまでの準備で積み上げてきたものです。自分自身にプレッシャーをかけて力んでしまうより、「これだけやって失敗なら、しょうがないか」と楽しみながら発表した方が、必ずいい結果が生まれます

POINT!
  • 期待からくる緊張は、なかなかなくならない
  • 期待されているからこそ、相当に準備期間を設けてきたはず!
  • 「これで失敗ならしょうがない」と楽しめたら、むしろいい結果に!

 

まとめ:緊張と上手く付き合おう!

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いかがでしたでしょうか。今回は、私がこれまで失敗しながら見つけてきた緊張しないための心構えをご紹介させていただきました。今でも現場で実践しており、ますますプレゼン力がついてきているなと実感しています。

どうしても場数が必要な場面はありますが、どんな人だって最初は緊張します。今あなたが抱えている不安や緊張が少しでもほぐれましたら幸いです。

もし、もっと他のノウハウも知りたいと思われる方は、私がこれまでに勉強させていただいた書籍をご紹介いたしますので、ご参考ください!発声方法や1:1コミュニケーションなど、より具体的なノウハウをご紹介されておりますので、きっと役に立つと思います。

考え方だけでなく表情など声の出し方なども知りたいという方はこちら!

 

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営業で学んだ課題解決型プレゼンテーション!準備するのは仮説・提案・感情の3つ

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プレゼンテーションって、ものすごく緊張しますし不安ですよね。大勢の前で話すことが苦手という人も少なくないと思います。今回は、課題解決型プレゼンテーションを成功に導くノウハウとして、準備に関するものをまとめていきます!

こんな読者さんに!
  • 聞き手に「聞いてもらえる」プレゼンをしたい人
  • 何としても成功させたいプレゼンを控えている人
  • 成功率を高めるための準備方法を知りたい人

「私あがり症で…」と、大勢の人前で話すのが緊張しちゃって苦手という方も少なくないのではないでしょうか。プレゼンテーションの際に緊張したいための心構えもまとめてみましたので、よろしければそちらもご覧ください!

 

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【仮説】本人さえ気づいていない課題は何か

「よく分かりました」では甘い

言うまでもありませんが、プレゼンテーションを行うにあたって一番大事になるのは、相手に行動を起こしてもらうことです。情報を伝え、提案したうえで、相手の行動変容を促すものでなくてはなりません。「よく分かりました」で終わっているようではまだ甘いのです。あくまでも相手のアクションをもってして初めて成功と言えます。

今回はモデルケースとして、「脂肪燃焼効果のあるお茶を売り込む」という設定で考えていきましょう。

POINT!
  • ゴールは聞き手の「理解」ではなく「アクション」!

伝えたいことを明確にする

まずはプレゼンテーションの目的を明確にします。多くの場合、自社の製品を買ってもらうことであったり、契約を結んでもらうことであったりを想像されると思います。

これをもう一歩深堀して設定してみましょう。具体的には、自社製品のどこに納得してもらうのかまで考えるということです。

「自社のお茶を買ってもらう」で終わるのではなく、「1か月間飲み続けると中性脂肪が燃えやすくなることに納得してもらい、自社のお茶を買ってもらう」とします。

こうすることで、スライドを組むにあたって軸がぶれること無く、メッセージ性の強いプレゼンテーションを行うことが出来るようになります。

POINT!
  • どこに納得してもらうのかを明確にしよう!

相手の課題を仮説立案する

相手に具体的な提案をするにあたり、相手が抱える課題や悩みを把握しておくと、より相手に刺さるプレゼンテーションとなります。ただ、準備段階で一番難しいのがこの部分です。

相手方から「こんなことに困っている」と伝えられることは少なく、相手の課題がはっきりとわかっているケースは稀です。仮に伝えられていたとしても、それは表面上の課題であって、本人も気づいていない他の課題があることがあります。この本人も気づいていない課題を解決することの方が、提案したときの行動変容に結びつきやすいのです。

本人も気づいていない課題を仮説立案するというのは、特に難しいところでもあり、やりがいのあるところでもあります。仮説立案するにあたり、ヒントになることはたくさんあります。職業や趣味、家族構成、ライフスタイルなどから、聞き手が興味を持っていそうなことを書き出してみましょう。平たく言えば、相手の生活を想像してみるということですね。

  • 「付き合いもあって食事を見直すのは難しいと言っていたけど、健康診断で指摘されてからは、会食にも罪悪感を感じているのかもしれない」
  • 「ひと駅歩いたり食後に散歩したりと、意識して運動するようにしているけど、継続することが大変で、最近はモチベーションが上がらなくて悩んでいるのかもしれない」

このように、情景が思い浮かぶようなレベルにまで深堀して、いくつもの仮説を立案してみましょう。

POINT!
  • 聞き手の本当の課題は、聞き手自身も気づいていない!
  • 聞き手になりきって、課題となる仮説をいくつも立案する!

 

【提案】スライド作成

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基本の3部構成!

王道ともいえる3部構成です。聞き手の興味関心を引き立て、自社製品で解決できることに納得してもらい、アクションイメージを持ってもらう、という流れになります。順を追って書いていきます。

1部:問題提起

とにもかくにも、まずは聞く耳を持ってもらうところからです。多くの聞き手が共感できるような問題意識や、今世間で注目されていることを投げかけましょう。今回のモデルケースで言えば、「この10年間で、健康への関心が高まりつつあります!」とか「ダイエットしたくても、なかなか続けられなくて大変ですよね…」といった具合です。聞き手が「そうだそうだ」と思えるかどうかが肝心です。

注意!キャッチーなフレーズは控える

ここで注意するべきことは、あくまでも一般的に広く言われている問題を投げかけるということです。よくセールストークとして「世界初!」とか「国内で唯一!」というワードを使うといいと言われます。ものすごく興味関心を引けるのですが、興味関心を引くだけです。その後に話を聞こう、とはなりません

困っている人は、あくまでも困りごとを解消するためにアクションを起こすのであって、世界初だからアクションを起こすわけではありません。キャッチーなワードは便利ですし1:1の対面営業では有効な話法ですが、課題解決型プレゼンテーションでは控えるべきでしょう。「押し売りか?」と思われるリスクも下げることが出来ます。

CAUTION!
  • 導入は、あくまでも一般的な事実や関心ごとにしよう
  • 「世界初!」などは興味を引けるが、興味を引くだけ
  • 聞き手には、自分事として聞く気になってもらうことが重要
2部:製品紹介

事実や特徴をありのままに伝えるのは、中盤です。スライドを作成するときのコツとしては、下図のように段落構成することをおすすめします。

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このような構成にすることで、聞き手もスッキリ見やすく、プレゼンターもメッセージを伝えやすくなります。(②迷ったらキーメッセージ部を読めばOK!)データを乗せるときも、過度に有利に強調したりすることは控えましょう。

3部:提案

聞き手にアクションを起こしてもらえるかどうか、一番大事なところです。製品紹介の部分では、データの数字をありのままに読み上げることになるかと思います。ここで気を付けたいのは、その数字がどういう意味を持つのかまで、エンドユーザーに分かりやすく言い換える必要があるということです。

聞き手が普段どういう評価方法をしているのか、効果をどこで判定しているのかを考えながら、提案のフレーズを考えましょう。

また、聞き手がすぐにアクションを起こしたくなるような、具体的なイメージをもって提案することが求められます。今回のモデルケースで言えば、「毎朝ひと駅分歩かれておられる方なら、ダイエットのさらなる効果向上として、お役に立てるのではないでしょうか?」といった具合です。こうした具体的な提案のフレーズを準備するためにも、スライド作成の前の仮設立案が重要になってきますね。

POINT!
  • データが持つ意味を、ユーザーの生活レベルに落として言い換えよう!
  • アクションを起こしやすくなるような、具体的な場面を提案しよう!

適度な枚数は1分あたり1枚

発表時間に合わせて枚数を増減しましょう。目安になるのは、発表時間1分あたり、スライド1枚です。スライドには文字を詰め込みすぎず、ビジュアルを重視します。一般的なスライド(タイトル・メッセージ・図)であれば、丁寧に話しても1分以内に収まります。1分あたり1枚を目安に作成し、ゆっくり読む練習をしましょう。

POINT!
  • 目安は、発表時間1分あたり、スライド1枚

肝となる1枚を決める

準備段階、特に初期の方に決めておきたいのが、肝となる1枚です。これはメッセージ性を高めることに加え、重要なリスクマネジメントにもなります。

まず、メッセージ性を高めるという点からご説明します。エビングハウスの忘却曲線をご存知でしょうか。どんな人でも、20分後には40%を忘れ、1日経つと75%を忘れるというものです。基本的に忘れるという前提で、プレゼンテーションを組む必要があります。

特にスライドを使ったプレゼンテーションの場合、何枚用意しようが覚えているのはせいぜい2枚です。紹介したいデータがあるからとあれもこれも入れてしまうと、聞き手からすると記憶に残りづらいものになってしまいます。ここだけは!というキーとなるスライドを選んでおきましょう。仮説とリンクしていると理想ですね。

もう一つのリスクマネジメントについてご説明します。これは、発表時間が短くなるリスクに対応できるということです。予定では20分間時間が与えられていたとしても、聴講者の集まりが悪くてなかなか始められないケースや、先方の都合で10分にしてくれと言われるケースもあります。そんなときに、全体的に削っていては、何を言いたいのかよく分からない発表になってしまいますが、肝となる1枚だけは丁寧に説明することで、より記憶に残りやすいプレゼンテーションになります。

POINT!
  • これだけは伝えたい、肝となる1枚を決めておこう!
  • せいぜい2枚程度しか覚えてもらえないという前提で
  • 1枚が決まっていれば、急なアクシデントにも対応できる!

 

【感情】プレゼン練習

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スライドの流れだけを覚える

いよいよ発表練習です。原稿を用意して丸暗記!といきたいところですが、ここは少し我慢して暗記しない練習をしましょう。理由としては、発表中のアクシデントに対応出来るようになるためです。

上述のように、時間を短くしてくれと言われるケースもありますし、発表中に聞き手がいきなり質問をしてくるケースもあります。原稿通りにすらすら読み上げるだけでは、こうしたアクションに対応しづらくなります。少し噛んだりつっかえたりするくらい、正直誰も気にしていません。それよりも、より双方向性のあるプレゼンテーションを心がけましょう。

POINT!
  • 原稿の丸暗記はかえってリスクにもなり得る
  • 原稿を覚えるよりも、双方向性のある進行を心がけよう!

感情を込める練習も

練習の時に、個人的には一番大事にしたいと思っているところです。押しの一言、最後の提案の部分は、ありったけの感情を込めて伝える練習をしましょう。

プレゼンテーションをする際、営業職であればどうしても多少は「ここで売れたら自分の評価があがる!」とか「売り上げノルマ達成間違いなし!」とか思ってしまいますよね。本番でいきなり感情を込めて伝えようと思っても、この下心が邪魔をして、うまく伝えられません。事前にセリフを考えてでも、感情を込めて伝える練習をしましょう。

便利なのは「あなたが〇〇出来るために」というフレーズです。「毎朝頑張るあなたの健康習慣を、少しでもサポートさせて頂くために、このお茶を飲んでみてほしいんです」といった具合です。

細かいテクニックにはなりますが、感情を込める部分では「〇〇して欲しいんです...!」と物腰柔らかく砕けた言葉で伝えると、より伝わりやすくなります。

POINT!
  • 最後は感情で動く!!
  • 「あなたが○○出来るために」のフレーズを練習しておこう!

まとめ:人は、理屈で納得し、感情で動く

いかがでしたでしょうか。今回は課題解決型プレゼンテーションの準備に関することをまとめてみました。行動変容って、本当に難しいなって肌で感じます。データはばっちりでも、逆に心からの提案だったとしても、なかなかアクションを起こしてくれないということが本当に多かったです。まさに人は理屈で納得して、感情で動く生き物だなと痛感させられた新入社員時代。

そんな悩んでいた時代にヒントをくれた書籍があります。今回はご紹介出来ませんでしたが、プレゼンテーションをさらに磨きたいという方ももちろん、普段のコミュニケーションでも生きるノウハウが盛りだくさんですので、ぜひお手に取ってみてください。

 

最後までご覧いただき本当にありがとうございました。

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バリスタ世界一、井崎英典さんの講演から感じた「起業と熱狂力」

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昨日(5月20日)にオンラインで行われたVenture Cafe TokyoのThursday gatheringに参加しました。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、このイベントは起業家や起業を志す人、投資家とのコミュニケーションを促し、つなげる場を提供しているものです。

昨日は、第15代ワールドバリスタチャンピオン(2014年)の井崎英典さんが登壇者となり、コーヒーの道を選んだきっかけや起業に至った経緯などをお話しされていました。

最初は「コーヒーで起業?カフェかな?」と思って聞いていたのですが、聞いていくうちにも起業家マインドとしてものすごく大事なお話しをされていたので、シェアいたします!(カフェかな?とか思ってしまってすみません。笑)

こんな読者さんに!
  • 起業に興味がある人
  • 誰よりもこれが好きだ、と思えるものがある人
  • 人を笑顔にすることが幸せだと感じる人

 

講演について

伊崎英典さんって?

1990年生まれ。福岡県出身。高校中退後、父が経営するハニー珈琲を手伝いながらバリスタに。法政大学国際文化学部への入学を機に、(株)丸山珈琲に入社。2012年に史上最年少にてジャパンバリスタチャンピオンシップにて優勝し、2連覇を成し遂げた後、2014年のワールドバリスタチャンピオンシップにてアジア人初の世界チャンピオンとなる。現在はコンサルタントとしてグローバルに活動を続け、年間200日以上を海外で過ごしつつ、コーヒーエヴァンジェリストとして啓発活動を行なっている。

(出典:株式会社QAHWA 公式サイト)

高校を中退された後にコーヒーに出会ったことがきっかけだったようです。「たった1杯のコーヒーで人を幸せにできる!」という思いをずーっと持っており、高校に入りなおして大学を卒業するまで、その熱意は無くならなかったそうです。

上記の引用の通り、2014年に世界でたった一人だけが手にすることが出来る、ワールドバリスタチャンピオンシップにてアジア人初めての優勝。当時は「アジア人なんかには美味いコーヒーは淹れられない」と思われていたなかでの優勝だったので、ものすごいインパクトのある受賞だったと思います。

なぜコーヒーの道へ?

「たった1杯で人を幸せにできる」ということに気づいたこともあるそうですが、「コーヒーって美しい」と思えたからだとも仰っています。コーヒーは平和な飲み物だとも。

気持ちの部分のほかに、ビジネスチャンスとしても見ていたそうです。コーヒーはグローバルな飲み物でもあります。そこから考えられる市場性は計り知れませんね。世界一に輝いた実績をもってすれば、たとえレッドオーシャンだったとしても魅力的に映るはずです。

さらには機能性飲料のブームが来ることも予想していたんだとか。欧米では普通の飲み物にプラスアルファで何らかの機能が追加された飲み物が流行しており、将来的にはアジアにも入ってくるだろうと予想。これもコーヒービジネスへ乗り出したきっかけになったそうです。

Brew Peace!

伊崎さんが大事にしている言葉で、「平和を淹れよう」という意味です。先ほど、コーヒーは平和な飲み物だと書きました。それについても分かりやすく解説されていました。

例えば、長い海外旅行から帰ってきたときは、味噌汁を飲みたくなったりお寿司を食べたくなりますよね。やっと帰ってきたんだというような安心感を覚えると思います。ただこれは日本人ならではの感覚ですが、コーヒーならグローバルです。

いつでもどこでもほっとするような安心感を覚えることが出来る。コーヒーはそんな平和な飲み物なんだと仰っています。

コンサルティングや商品開発

 現在はコンサルティング業としてコーヒーに関する新規事業のサポートをされていたり、飲料メーカーの商品開発に参画されていたりするそう。

なぜカフェをやらないんだと聞かれることも多いそうですが、そこで答えた理由が「コーヒーを淹れるだけでは、目の前の人しか幸せにできない。コーヒーを広める支援に携わることで、その規模はとてつもなく大きくなる」からというものでした。

ある東京の百貨店のイベントで12時間コーヒーを淹れ続けたことがあったそうです。そこで淹れられたのは800杯。たった800杯しか影響を与えられなかったのかとショックを受けたそうです。

Memo
  • 2014年、アジア人で初のバリスタ世界一!
  • コーヒーで人を笑顔にしたい!が原動力に
  • より多くの人にコーヒーを届けるため、商品開発に挑戦!

 

起業で大事なこと

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一貫した熱意

話口調から「あ、この人は本当にコーヒーが好きだし、コーヒーが人を幸せにすることが出来ると心から思っているんだ」と感じました。起業を志してからいくつもの困難が押し寄せてきたそうですが、その時の判断軸はいつも人を幸せにできるかどうかというもの。

自分が好きだからというのももちろんあるはずです。コーヒー好きについてはだれにも負けないという気持ちが、自信を与えているように感じます。その自信が行動に現れ、皆を喜ばせてあげたいという気持ちも相まって、ビジネスとして成長させられているんですね。

Memo

誰にも負けない「これが好き!」を持っているか

何かを"作る"力

自分の経験やスキルを使って、新しいものを生み出す力があるというのは魅力的に映りました。自分のビジネスを持つのであれば必須スキルですね。ただ考えるだけなら数えきれないくらいのアイデアを出すことは可能ですが、それを形にする開発力は重要です。

そして一番重要なのは、ただ開発するだけでなくそれが自分が本当に好きか、熱狂できるのかどうかということです。誰も作ったことがないものに時間もお金もつぎ込むというのは、相当に険しいことです。そんなときでも、自分こそがやってやる!という気持ちを持てるかどうか、それも一つの判断軸になりますよね。

Memo

アイデアを形に出来る開発力を持っているか

仮説検証を"したつもり"?

Thursday gatheringに参加してそれなりの数の起業家さんの話を聞いてきましたが、多くの方が「もう少し早くカスタマーの声に耳を傾けるべきだった」ということを話しています。この商品は絶対に売れると信じてローンチしても、思うように伸びない。そこでカスタマーの声を聞いて初めて次のアクションが見えるようになったというものです。

私でさえ「カスタマーの声を聞いて事前に仮説検証をすることが大事」だと理解しています。それでも先駆者の方が口をそろえてもっと検証すべきということは、起業してから直面する困難や分かれ道は、起業しないと分からないのかもしれませんね。

Memo

カスタマーの声に耳を傾けているか

まとめ

 今回の講演では、好きを極めてビジネスにした方のお話しを聞くことが出来ました。内容も素晴らしかったですし、熱意ある講演ということもあり、モチベーションが大変刺激されました!

それでは今後自分はどうしていくかを考えた時に、今最も足りていないのは何かを作る力だと痛感しています。私の好きを形にするのであれば、それはやはりプログラミングです。期限を決めて、まずは簡単なアプリケーションをゼロベースで作るという自分との約束をしたところで、終わらせてもらいます。

今回ご講演された伊崎さん、本もご執筆されておりますので、気になる!というかたは是非お手に取ってみてください。

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MRは所得税を生涯でいくら払うの?計算してみました

MRの所得税
サラリーマンでしたら、所得税や住民税は給与から天引きされていますよね。累進課税という制度上、給与が増えたらその分所得税や住民税も増えるため、「頑張っているのに手取りが増えている気がしないな…」なんて思う方も多いのではないでしょうか。

手取りを減らす要因として最も大きいものの一つが、まさに所得税です。一般的に高給取りとして知られるMRは、どのくらいの所得税を納めているのでしょうか。今回は、生涯で納める所得税を見てみたいと思います。

こんな読者さんへ!
  • 頑張っているのに、なぜか手取りが増えないと感じている人
  • 普段どのくらい税金が引かれているのか、興味がある人
  • 将来的な資産運用に向けて、所得税との向き合い方を知りたい人

所得税について

計算方法

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所得税は、上のイメージ画像の通り、まず課税所得を算出する必要があります。本当は控除にもいろいろな種類があったり、税率をかけた後の控除もあったりと考えなければいけないのですが、煩雑になりますので、詳細は税理士さんなど専門家の方にお任せします。笑

ポイントとしては、「額面給与にそのまま税率がかかるわけではない」ということです。額面給与から、家族構成や医療費などを加味した様々な控除額を引き、残った金額(課税所得)によって税率が決まるという仕組みです。

所得税の税率について

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(参考:国税庁 所得税の速算表)

算出された課税所得によって、所得税額が決まります。計算方法は次の通りです。

計算方法

所得税額 = 課税所得 ✕ 税率 - 控除額

 よく間違えそうになりますが、先に税率をかけてから控除額を引きます。控除額を引いてから税率をかけると計算結果が大分高く出てしまいますのでお気を付けください。

年収600万円だと手取りは?

上の図を使って、「600万円だと税率は20%で~」とやってしまいそうですが、額面と課税所得とは違うんでしたね。600万円からその人その人の背景に合わせた控除額を引いた後に税率をかけるという流れです。

細かい背景によってばらつきはありますが、年収600万円の人の場合は、手取りが450万円ほどと言われています。裏を返せば150万円は何らかの名目で引かれてしまっているのですね。

 

生涯で払う所得税額

MR vs 一般サラリーマン

累進課税で払う額が高くなる所得税。一般的にサラリーマンの中では高給取りと言われるMRは、どのくらいの額を納めているのでしょうか。今回は数字で見てみたいと思います!

算出方法

年収が〇〇円なら税額はいくら、ときっちり決まるものではありませんので、今回は一つのモデルケースで検討しています。その算出方法をまとめます。

一般サラリーマン
  • 初任給は400万円とした
  • 以後は50歳まで3%ずつ昇給するとした
  • 50歳以降は年収は変わらず、890万円とした
MR
  • 初任給は700万円とした
  • 30歳で900万円、40歳で1,100万円、50歳で1200万円まで昇給するとした
  • 年齢それぞれの間は、均等に昇給するとした
  • 50歳以降は年収は変わらず、1200万円とした
共通
  • 年齢は22歳~60歳までとした
  • 退職金は考慮していない
  • 基礎控除は48万円、社会保険料は100万円で統一した
  • 配偶者控除、医療費控除、住宅ローン控除などは一切考慮していない

MRが〇倍という結果に!

 まず、MRと一般サラリーマンとでそれぞれ所得税がどのくらいずつ増えるのかをご覧ください。

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今回の計算結果では、一般サラリーマンの場合、年間の所得税額は10万円~67万円のレンジに収まっていました。また、60歳時点での累計額は、1,372万円でした。

 

一方、MRの場合の計算結果は次の通りです。

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計算式がほとんど一緒なので、グラフの形は似ていますね。MRの場合、所得税のレンジは40万円~120万円までに収まっており、60歳時点での累計額は約3,600万円という結果に。これはなんと一般サラリーマンの約2.6倍ということになります。

 

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それぞれの累計額をまとめてみるとこのようになります。こうしてみるとものすごい差額ですね。今回は算出方法として各種控除を考えていません。社会保険料も100万円で統一していますので、実際の累計支払い所得税はもう少し少ないとは思います。ただ、全体の傾向としては当たらずも遠からずではないでしょうか。

まとめ

もともとの貰ってる額が大きいから、このくらい所得税が増えたところで対したこと無いよ!と思われるかもしれません。ただ、少しでも減らせるなら減らしたいですよね。サラリーマンでも出来る節税って意外と少ないので、なかなか難しいとは思いますが、近年ではふるさと納税もかなり人気になってきました。そのほか、住宅ローン減税や扶養控除など、それぞれの背景によって活用できるものはあったりするんですよね。なかなか認知するきっかけがないだけで。

もし、「年収は上がっているはずなのに、生活がそこまで楽になっているとは思えないなあ」と悩まれている方がおられましたら、一度専門家に相談してみるのもいいかもしれません。

 

Todai-fp
  • 東大式FP認定の専門家が、一人ひとりにあったライフプランをご提案
  • 生命保険などを見直そうとお考えの方にオススメです!
  • 自分だけの「無理のない資金計画」を見つけられます

専門家に聞いてもらうと、漠然とした将来の不安も軽くなりそうですね!

最後までご覧いただき本当にありがとうございました。

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堀江貴文さんが語る糖尿病の怖さ。苦しむのは自分。

堀江貴文さんと糖尿病

Youtubeで配信されているAbema Primeをご存知でしょうか。世間でHOTな話題に個性的なコメンテーターが切り込むテレビ朝日系報道番組です。

非常に勉強になることも多いので、私もよく拝見しています。先日、ゲストに堀江貴文さん招いて糖尿病をテーマに放送されていました。一応業界人として共感出来る所や自分なりに考えるところがありましたので、シェアさせて頂きます。

糖尿病に関する放送について

概要

2021年5月13日に、実業家 堀江貴文氏をゲストとして放送されていました。テーマは「堀江貴文が伝えたい”サイレントキラー”糖尿病しられざる怖さ」でした。ダイジェスト版もyoutubeにアップロードされていますので、もしよろしければご覧ください。


www.youtube.com

放送の中で堀江さんはこのように仰っています。

POINT!
  • 医療機関や製薬会社は、不安を煽るような情報を開示したがらない
  • 糖尿病が悪化して足を切断することは普通に起こり得るという情報が少ない
  • 糖尿病に限らず、予防で防げるものを予防しないことは損である
  • 予防に取り組むと医療費負担が軽くなるインセンティブを、国が作るべき

本や映画で啓発するワケ

糖尿病の啓発活動として本を書いていたり、映画を作成されていたりします。堀江さんご自身が、糖尿病に対して恐怖を感じているという風に感じますね。数多く取材もされているだけあって、糖尿病の怖さの伝え方が非常に上手です。医療業界で働いている私も、正直なるほど!と思ってしまいました。笑

堀江さん率いるチームでは、予防医学に注目しているそうです。糖尿病のほかにピロリ菌もテーマにしており、手広くやられています。(以下に参考図書)

パチンコ屋で啓発動画?

糖尿病という疾患の特性上、自分が罹患しているということになかなか気付けません。そのため、疾患に対する理解が足りず、気づいたときには手遅れということも少なくありませんね。

議論の中で、「食事が不摂生な人はパチンコ屋にも多いから、パチンコ屋に糖尿病疾患啓発の動画を流す仕組みを作ったらどうか」という話が上がっていました。まずは情報を広めるという意味では面白いなと思いましたが、糖尿病になる人の背景として根本的に考えなければならない点が抜けてしまっているなと感じました。この点については後程私の意見としてまとめます。

若新さんのコメント

Abema Primeでおなじみの若新さん(金髪の男性)のコメントがすごくクリティカルだと感じましたので、私のメモとしても残します。

POINT!
  • 「楽して稼げる」よりも「身体を壊さない」こそ飛びつくべき情報
  • 自分の健康に気を遣わないことは、回りまわって社会の迷惑になる
  • よっぽどの刺激がないと情報を取りに行かない。最後の刺激は恐怖

 

私の意見

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糖尿病が減らない理由

所得格差

放送の中でパチンコ屋に通うお客さんの食生活が話題に出ておりました。確かに、パチンコ屋に通う人の中には予備軍を含めて糖尿病の人は多いかもしれません。

ただ、根本的な理由の一つに所得格差があると私は考えます。自分の健康に時間やお金を使うほどの余裕がないことが原因で、生活習慣病になってしまうケースが多いのではないでしょうか。生活苦を解消するため、可能な限り労働時間を確保しなければいけない人に対し「早寝早起きで野菜をもっと摂りましょう」と言っても、響きませんよね。

実際に医療現場で医師と話していても、所得の低い人の生活習慣改善には苦労するという反響がものすごく多いです。社会構造の話なので一朝一夕にはどうにもなりませんが、根本的かつ重要な問題として考えています。

情報不足

糖尿病が悪化したらどうなるの?という情報が知れ渡っていないというのも、やはり理由のひとつですね。若新さんもコメントされている通り、恐怖を感じないから情報を取りに行かないというのがボトルネックと思います。

「医療機関や製薬会社は恐怖をあおることで儲けていると思われたくない」から情報を開示したがらないと、堀江さんが仰っていますが、こちらについては少しギャップを感じました。製薬会社としては、疾患啓発活動は出来る限り実施しています。メジャーなものはポスターです。病院や薬局でよく貼ってあると思います。

薬機法と業界ルールにより、製薬会社が可能な情報提供の範囲がどんどん狭くなってきています。市民公開講座すらまともに出来ないという状況です。医療業界には一般的なコマーシャルのルールが適応されないのですが、堀江さんのような医療業界に属さない方々とはその辺の認識のギャップがあるのかもしれませんね。

心理的なサポート

糖尿病治療で最も大事なところは、いかに治療を続けるかです。その心理的なサポートが、最も地味だけれども最も大事なポイントです。放送ではその辺が少し抜けていたように感じます。1ヵ月2か月食事や運動をしたからと言って治るものではありませんし、体調も特に変わりません。最初こそ積極的に生活習慣改善に取り組んでいたとしても、時間の経過によって「糖尿病の怖さ」が薄れていってしまいます。

治療法が増えてきたり、サポートアプリが登場してきたりと、技術はどんどん進化しています。今後は単発単発のコンテンツではなく、「生活習慣の改善って、楽しい!」と思えるような仕組みが必要になってくると感じます。

POINT!
  • 健康に時間とお金を使えないという構造的な問題
  • 予防医療に積極的な人は医療費負担を減らすという仕組みには賛成
  • 糖尿病の治療や悪化した場合などの情報をもっと発信していくべき
  • 生活習慣改善は、楽しい」と思えるような仕組みが必要

 

まとめ

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医療費負担

社会保障費がますます膨れ上がっていくと言われて久しいですね。現行の医療保険制度がそのままだった場合では、いずれ限界が来ます。75歳以上の窓口負担を2割へ引き下げ、という動きも出ていますし、10年後20年後は全く違うシステムになっていてもおかしくはありませんね。

今後は予防医療のニーズがますます増えてくると見ています。自分の健康には自分で責任を持つという時代が来るのではないでしょうか。

私が取り組みたいこと

 少し脱線しますが、今私は将来的に自作のソフトウェアやアプリケーションを作ってみたいという思いから、プログラミングの勉強をしております。薬学部を出ており、製薬会社として医療の場に携わってきました。もし自分が何かオリジナルで作れるとしたら、それは医療貢献につながるものでありたいと考えています。

まだまだひよっ子もひよっ子で、何も成し遂げられてはいませんが、志高くこつこつ精進していきたいですね!もしプログラミングにご興味がある方がいらっしゃいましたら、ぜひ一緒に頑張りましょう(^^)

最後までご覧いただき本当にありがとうございました。

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